右岸の羊座で開催する「アーティストドキュメンタリーシリーズ上映会2」。明日午後2時からは映画の照明技師・熊谷秀夫さんの仕事ぶりを綴ったドキュメンタリー映画『照明熊谷学校』(76分、2004年、日本、和田誠監修、小泉今日子ナレーション)を上映いたします。料金800円。
大映京都から日活シスター・ピクチュア、ロマンポルノを経て50年あまり、携わった作品は150本を超える熊谷秀夫。本人の言葉と彼の光で照らされた25本の映画たちとともに多くの関係者の証言を交えたドキュメンタリー。
スクリーンを見つめているとき、わたしたちの目には何が映っているのでしょう。物語に夢中になったり、スターのしぐさに見とれたり。どんなに本物に見えてもそれは大勢の人々が撮影現場で作りあげたもの。けれどそのとき、スクリーンの向こうから光を投げかける人がいます。たいていは控え目で、でも時にはおもいきり大胆で。そして必ず心をこめて―。スクリーンにあふれる光、闇を照らすたったひとつの光。映画を見ているわたしたちの心にはいつでもそんな光が届いているのです。