小さい羊のシネマテーク

ロベルト・ロッセリーニ監督特集

明日6日(火)午後7時からは、1946年・『戦火のかなた』を取り上げます。

1945年『無防備都市』に続く戦争3部作の衝撃の第二弾。それぞれが独立した全6話で構成。原題 PAISAとは、イタリア系アメリカ兵がイタリアで人々に呼びかけた言葉で「同郷の人」を意味する。ネオレアリズモの方法を世界中に知らしめた『戦火のかなた』は、スターシステムによるどのハリウッド映画とも違った存在である。ロッセリーニは撮影所を使おうとせず、職業俳優と無名の素人を区別せず、そして脚本は無視に近く、演出は即興で行われた。全6話は、独立した挿話であり十二分に衝撃のリアリティを享受できる。

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