映画鑑賞記2

映画『ものすごくうるさくてありえないほど近い』を鑑賞して来ました。突然襲った悲劇で父親を失い喪失感を抱えながら、もがき苦しむ少年オスカー。周囲に支えられながら再生の日々を過ごして行く姿が印象的な映画です。彼の周囲の人間、特に祖父母の存在が今まで頑なに閉ざしていた少年の心に微かな灯を与えて行く様に思いました。祖父と孫の間にある関係性が一番の薬だったのかも知れません。ストーリーと関係なく感激した事は、祖父役の俳優マックス・フォン・シドーがとても素敵でした。

http://eiga.com/person/69467/

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トムさんの近況

羊座で行われるあがた森魚さんや松田美緒さんのライブ時に、いつも音響を担当して下さるのが渡部トムさんです。ご自身ウクレレの奏者でもあり、フラも探求されているお方です。うらやましい事に寒い日本を離れ2月中旬からハワイ・カウアイ島に滞在しているトムさん。フェイスブックで毎日の様に写真が送られて来ます。写真からも心地良いゆったりとしたハワイの空気が感じられますよね。

http://www.facebook.com/photo.php?v=247392372012409

ホームステイ先のワンちゃんとの日課が動画で見られます。

 

KATZさんのおすすめ映画7

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年、アメリカ映画、129分、スティーブン・ダルドリー監督)

http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/index.html#/home

【こんなお話】
9.11の同時多発テロで、大切な父を失くした少年オスカー。父の突然の死を受け入れられないオスカーは、ある日、父の部屋のクローゼットで見たことのない一本の鍵を見つける。『この鍵は父が
残したメッセージかもしれない』…そう考えたオスカーは、鍵の謎を探しに、広いニューヨークの街へと飛び出した―(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
奇妙なタイトルのこの映画。その由来を考えるいとまもない程に、物語はどんどん進んでいきます。9.11で父を失った少年は、生前の父に導かれてやっていたように、偶然見つけた鍵をめぐってニューヨーク中を冒険していきます。まるで、鍵の謎が解ければ、父の死を受容できると信じているみたいに。愛する人を失った悲しみからどのように立ち直っていくのか、また、少年を取り巻く人々との結びつきについて、是非、劇場でご確認ください。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の画像4

田中泯さん塩竈で踊ります。

今年1月15日(日)に開催されたイベントでは、エスプ塩釜の皆さんに大変お世話になりました。その時の館長さんとの会話から、「2月に平間至さんと田中泯さんのコラボレーションが塩釜で行われる」とのお話しでした。ついに本日2月20日(月)〜22日(水)の3日間「田中泯―場踊り―」が開催されます。

平間至さんのブログで詳細がわかります。

http://www.itarujet.com/site/?page_id=7&lang=jpn

 

映画鑑賞記

2月に入って、マイク・リー監督の『家族の庭』とジル・パケ=プレネール監督の『サラの鍵』2本の映画を鑑賞してきました。

家族の庭

マイク・リー監督の作品は、脚本が無く長い時間をかけたリハーサルとそこから生まれる即興が作品の核になっていくという特殊な作り方で知られています。「その役の人生を生きて欲しい」という監督の要望を受けた俳優陣が素晴らしい役割を果たしている作品が多い事が魅力です。今回の『家族の庭』も同様に名優たちの個性が隅々まで発揮されている大人が観るに耐えうる映画でした。「どうやったら自分の人生と折り合いを付けて生きて行けるのか」が作品の底に流れるテーマの様に思いました。

サラの鍵

もう1本『サラの鍵』は、事前に何も情報を入れないで鑑賞したので冒頭の部分では以前に観た『戦場のピアニスト』や『ライフイズビューティフル』などユダヤ人収容所での人間模様がテーマになっている作品かな。と感じましたが今回は違いました。過酷な少女期を過ごした主人公の人生が少しずつ明らかになるに連れて、懸命に生きた女性の足取りが切なく胸にしみました。と同時に希望も感じられる素晴らしい作品です。祖父母の世代に起こった歴史を37歳の監督が作り上げています。お勧めです。

女優 淡島千景さん死去

昨日、女優 淡島千景さん死去のニュースを耳にしました。

樋口一葉の短編小説を原作にした映画『にごりえ』(1953年、今井正監督、日本)にも出演。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AB%E3%81%94%E3%82%8A%E3%81%88_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

必見の名作です。皆さんご覧下さい。羊座に映画『にごりえ』のDVDあります。

KATZさんのおすすめ映画6

サラの鍵

サラの鍵(2010年、フランス、111分、ジル・パケ=ブレネール監督)

http://www.sara.gaga.ne.jp/
【こんなお話】
夫と娘とパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは、ある取材で衝撃な事実に出会う。夫の祖父母から譲り受け、住んでいるアパートにはかつて、パ リのユダヤ人迫害事件でアウシュビッツに送られたユダヤ人家族が住んでいたという。さらにその一家の長女、10歳のサラは収容所から逃亡してい た。一斉検挙の朝、サラは弟を納戸に隠して鍵をかけた。次々と明かされる秘密が、ジュリアの人生を変えていく…(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
1942年パリのユダヤ人一斉検挙と、それを取材・調査していく2009年のジャーナリストの物語。
2つの時代を見事に交錯させながら、ミステリーを読み進めるかのように、映画は進んでいきます。壮絶な事実が語られます。67年前の出来事なので関係する人々は亡くなっていたりします。
「亡くなる」というより、人生という舞台から立ち去った、という印象です。そしてその人生は、決して自分一人のものではないとおだやかに訴えかけているみたいです。映画のラストに、希望が感じられました。

女優・三崎千恵子さん死去

映画『男はつらいよ』シリーズのおばちゃん役の(このシリーズ全作品に出演)女優・三崎千恵子さんが13日死去した。ムーランルージュ新宿座での活動の後、1954年新藤兼人監督作品『どぶ』で映画デビュー。日本の名脇役として活躍した。

http://eiga.com/movie/38195/