右岸の羊座も3回目のお正月を迎えました。本年もよろしくお願い致します。
今年の抱負は、時間を作って出来るだけ映画館通いをする事と、観ていない日本映画作品を1本でも多く鑑賞して再考をしていくことです。
早速「映画の日」の本日、桜井薬局セントラルホールで『エンディングノート』(2011年、日本、監督 砂田麻美)を鑑賞して来ました。この映画の鑑賞記を寄せて下さっているKATZさんのコメントも合わせてご紹介します。
http://eiga.com/movie/56519/critic/
【こんなお話】
2007年、東京。熱血営業マンとして高度経済成長期に会社を支え駆け抜けた「段取り命」のサラリーマン・砂田知昭は、67歳で40年以上を勤め た会社を退職。その2年後、第二の人生を歩み始めた矢先に、健康診断で胃ガンが発覚する。残される家族のため、そして自身の人生の総括のため、彼 が最期のプロジェクトして課したのは「自らの死の段取り」と、その集大成ともいえる“エンディングノート”の作成で…(TBCみやぎ映画情報より転載)
【KATZの独断と偏見】
素晴らしい映画です。ガン告知を受けた父の最後の日までを、娘である監督が撮った作品です。会社命の父は、自身の死についても周到に段取りします。医師の説明を聞く様子もどこか仕事の打ち合わせのよう。映画の前半はユーモラスに描いていますが、どんどん引き込まれていきます。
最後は、赤の他人である砂田知昭さんがまるで身近な人のように感じられて、観ている自分も悲しくなりました。家族を撮りつつも単なるセルフドキュメンタリーに陥ることなく、エンターテインメント(?)に昇華した監督の力量は、今後も注目です。
【羊座のコメント】
ユーモアと温かさを持ち合わせた男性の最期をスッキリと描いてあり、悲しさと言うよりは幸福感に包まれた印象を持ちました。志半ばで人生を終える人、準備のうえ死を迎えられる人、様々な人生の終わり方がありますが、「逝く人」と「おくる人」すべての人が予習もかねて観て欲しい1本です。映画館は想像していたよりも若い世代と家族連れのお客さんが多く、鑑賞後に近親者で考えるきっかけになるといいのでは?と思いました。良い1年のスタートが切れました。
桜井薬局セントラルホール http://www.sakura-centralhall.jp/