映画評論家・白井佳夫とともに見る映画会

木下恵介監督作品 島崎藤村原作・池部良主演 映画「破戒」

9/19(土) 11:00と14:00の2回上映

会場:桜井薬局セントラルホール

仙台市青葉区中央2−5−10 桜井薬局ビル 3F 022-263-7868

Ⓒ1948 松竹株式会社

1948年/99分/松竹京都/監督:木下恵介、原作:島崎藤村、脚本:久板栄二郎、音楽:木下忠司、撮影:楠田浩之、編集:相良久、出演:池部良、桂木洋子、滝沢修、宇野重吉ほか

自然主義文学の作家・島崎藤村の小説で、瀬川丑松とお志保の愛の物語。部落差別問題を扱った原作を、木下監督は千曲川を背景にした自然の中で、きわめて叙情的に描く方法に徹し、純粋な恋愛物語として仕立て上げている。

◆2回の上映の間の12:50より白井佳夫講演「木下恵介監督は映画でかく語りき」あり。

(11:00に観賞されたかたは、引き続き講演をお楽しみ下さい。14:00からの映画観賞のかたは、12:50の講演から入場頂けます。)

入場料:前売1000円 当日1300円  主催:青葉の杜の映画祭

山本薩夫監督作品 野間宏原作・木村功主演 映画「真空地帯」

9/20(日) 10:30 1回上映

会場:南小泉町内会館

仙台市若林区南小泉1-8-28 仙台駅バス乗り場⑥から古城三丁目経由霞目行に乗車-南小泉2丁目下車-徒歩1分(セブンイレブン南小泉店裏)

真空地帯

Ⓒ独立プロ名画保存会

1952年/129分/監督:山本薩夫、原作:野間宏、脚本:山形雄策、撮影:前田実、音楽:団伊玖磨、出演:木村功、利根はる恵、三島雅夫、神田隆、加藤嘉、下元勉、西村晃ほか

軍隊内部に蔓延する暴力、いじめ、理不尽な命令などを描いた、野間宏の長編小説の映画化。原作は毎日出版文化賞を受賞。士官の財布を盗んだとして、木谷一等兵は陸軍刑務所に二年間服役。出所後、軍の内務班に復帰、班の内部では初年兵をいじめていた。軍隊生活の非人間性をリアルに描き出した渾身の作品。

◆作品上映後に白井佳夫講演「軍隊映画の傑作から見えてくる日本的な人間性抑圧」と女優・白井真木さんによる朗読あり。

入場料:前売1000円 当日1300円 主催:右岸の羊座シネマテーク

両上映会とも問い合わせは 070-5326-1974 大越まで

青葉の杜の映画祭2015

8/1(土)・2(日) 両日10:30「大曾根家の朝」、 13:00「異母兄弟」

会場:仙台市民会館・視聴覚室(地下1階)

―戦後、日本映画の隆盛期に活躍した岩沼市出身の劇作家・久板栄二郎特集―

プロレタリア演劇の劇作家として活躍するとともに、戦後は映画界にも進出、黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」「白痴」、木下恵介監督の「大曾根家の朝」「破戒」などの脚本を担当し、演劇的な手法を実験的に取り入れた作品を残した。今回は1946年キネマ旬報ベストテン1位の軍国主義批判の力作として評価が高い「大曾根家の朝」上映。特別上映として家城巳代治監督作品「異母兄弟」も併映します。

◆映画「大曾根家の朝」1946年/81分/松竹/監督:木下恵介監督、脚本家:久板栄二郎、音楽:浅井挙曄、撮影:楠田浩之、出演:杉村春子、長尾敏之助、徳大寺伸、三浦光子他

「大曾根家の朝」① (C)1946 松竹株式会社.jpg を表示しています

ⓒ1946 松竹

未亡人・房子は3人の息子、長女とその婚約者に囲まれクリスマスの夜を楽しんでいた。大曾根家のそんな団欒風景は見事に打ち砕かれ、次第に廃墟と化して・・・。

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◆映画「異母兄弟」1957年/110分/独立映画/監督:家城巳代治、脚本:依田義賢・寺田信義、音楽:芥川也寸志、撮影:宮島義勇、出演:三國連太郎、田中絹代、中村賀津雄他

ⓒ独立プロ名画保存会

異常なまでに厳しい軍人はその家に仕えていた大女中を手込めにし、女中は身ごもる。軍人は後妻として迎えるが・・・。軍国主義に歪められた人物の性格を浮き彫りにした原作:田宮虎彦の文芸大作。

入場料:1作品観賞 800円 2作品観賞 1300円

主催:青葉の杜の映画祭 070-5326-1974

*木下恵介監督、久板栄二郎脚本の映画「破戒」は9/19(土)桜井薬局セントラルホールにて上映いたします。詳細は問い合わせください。

 

上映会 ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻信一

作品「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻信一」

種子はサンスクリット語やヒンディー語で「ビシャ」。生命の源という意味です。小さな一粒の種の中に、生命のすべての可能性が詰まっている。あなたが蒔いた穀物の種が、千粒の種を与えてくれる。その千粒の半分を食べ、一部を保存し、交換し・・・・暮しはそうやって続いていく。だから種子の不足など本来ありえません。健全な種が十分あれば、食糧不足もない。(scene8 ナウダーニャ農場案内Ⅲより)

http://www.sloth.gr.jp/movements/slowcinema_list/  (詳細こちら)

7/24(金)18:00開場 18:30上映 会場:右岸の羊座

参加費:1200円(1ドリンク付き) 定員:15名

*上映終了後、感想などのシェア会、種の交換コーナーも作ります。20:30終了予定

主催・問い合わせ:さちべえ(恵美佐知子)

mail: 13_nahanohana_31@ezweb.ne.jp    phone: 090-9639-8411

 

 

 

ロシア映画を研究会する会 キノエクラン7月例会

7/12(日)15:00~

国際センター会議室(仙台市青葉区青葉山 ℡022-265-2211)

参加費 500円(資料代) *予約不要。直接会場にお越しください。

 

「映画 ピロスマニ」の画像検索結果

映画「ピロスマニ」

(1969年/グルジアフィルム/カラー/87分/監督・脚本:ゲオルギー・シェンゲラーヤ)

革命の胎動が微かに響くグルジア。孤高の天才画家ニコ・ピロスマニは片田舎に住み、居酒屋や食堂の壁にかける絵を製作し細々と暮らしていた。ある日、その地に赴いた画家によりロシア中央画壇に紹介された彼はモスクワへ向かうが、権威主義的な美術界の冷遇を受け、失意のまま帰郷。傷心を抱えつつ自分や同胞のためのみに絵筆をとる生活を続け、ひっそりと世を去る。ルソーにも匹敵するナイーブ派画家として今でこそ評価の高いピロスマニの、簡素にして清廉な生き方をつとめてクールなタッチで捉えたグルジア映画らしい素直な好篇。

作品上映後、日本ユーラシア協会宮城県連合会事務局長・移川仁さんの解説があります。

主催:日本ユーラシア協会宮城県連合会 共催:右岸の羊座 (問070-5326-1974 大越まで)

女優・若尾文子主演「涙」上映会

映画「涙」 6/14(日)13:00~ 1回限りの上映

会場:桜井薬局セントラルホール

仙台市青葉区中央2-5-10 桜井薬局ビル3階 ℡022-263-7868

1956年/松竹/94分/監督:川頭義郎、脚本:楠田芳子、製作:久保光三、撮影:楠田浩之、美術:平高主計、音楽:木下忠司、

出演:若尾文子、明石潮、佐田啓二、石浜朗、田村高廣、東野英治郎、山本和子、中川姿子、岸輝子、夏川静江

楽器工場で女工として働く山崎志津子には、同じ会社の磯部雄二という恋人がいた。しかし志津子の父は前科者で、母はそれが原因で自殺、兄の信也も頼りにならない。そのため雄二の両親に結婚を反対されている。雄二の兄から「弟と付き合うな」と言われた志津子は見合いの話を進め、見合い相手の守の物静かな口調にあたたかさを感じるのであった・・・。
楠田芳子のオリジナル脚本を名匠・木下恵介の愛弟子・川頭義郎が監督。抒情味あふれた演出を随所に見せ、庶民の哀歓をきめ細かく描き出している。脚本の楠田は木下恵介の実妹、音楽担当の木下忠司は実弟である。

当日券:1300円 前売券:1000円

主催:右岸の羊座シネマテーク 070-5326-1974

平成27年度 若林区まちづくり活動助成事業

 

 

映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分完全復元パフォーマンス仙台公演

2015年5月23日(土) 13:30~(13:00開場) 

宮城野区文化センター・パトナホール 

仙台市宮城野区五輪2-12-70 ℡022-257-1213
JR仙石線陸前原ノ町駅下車徒歩1分、駐車台数:90台
仙台市営バス(仙台駅前⑱㉜㉟㊱のりば)
宮城交通(仙台駅前㉞のりば)宮城野区役所前下車徒歩3分

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昭和18年、第二次大戦下の敗北色濃くなった世相の中、映画『無法松の一生』は公開されました。明治時代の北九州・小倉を舞台に繰り広げられる人力車夫・冨島松五郎の生き様と、陸軍大尉の未亡人とその息子の人間的な触れ合い、そして未亡人への秘めた思慕の情がみずみずしく描かれた名作です。国家が戦争のため国民に「献身」というものを強制していた状況下に、映画の主人公・松五郎は、誰に命じられたわけでもなく、自らの意志で力弱く清楚な愛する者のために終生貫いた「献身」の心。それこそが真実の人間愛というものではないかと、この映画は主張しています。しかし作品は、内務省の検閲によって大幅にカット、そして戦後アメリカの占領軍の検閲により再びカット、2度の検閲で18分余が永遠に失われました。

この映画『無法松の一生』を使った完全復元パフォーマンス公演とは、映画・朗読・ビデオ映像・音楽・歌などを映画評論家・白井佳夫氏が講演しながらつないでいく、まったく新しい形式のパフォーマンス公演です。そこから戦争・検閲・学徒出陣・原爆投下・敗戦・戦後責任の問題といったもろもろのテーマが、リアルにユニークな形で浮び上がってくる、類をみない約3時間の公演です。1987年から始まったこの公演は、これまで全国各地で75回以上、ドイツでの上演も行われました。「日本がまた静かなファシズムに侵されはじめているようだから、戦争中に抒情的な反戦の意図を込めて作られた『無法松の一生』についての公演は大事だ」と、白井氏は戦後70年、仙台公演に向け強い意気込みを示しています。

【公演内容】

■映画『無法松の一生』上映

(1943年/80分/大映/出演:阪東妻三郎、園井恵子、長門裕之/稲垣浩監督/伊丹万作脚本)

■講演:白井佳夫 ■俳優によるカット場面のシナリオ朗読■関係者のビデオによる証言

■伊丹万作の著作「戦争責任者の問題」と「きけ わだつみのこえ」抜粋朗読

■カット場面にあった小学校唱歌「青葉の笛」合唱

企画・構成・演出・出演 映画評論家 白井佳夫

出演 女優 林 陽子(劇団 展望 主宰)白井真木(プロダクション・タンク)
ピアニスト 霜浦百合子

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白井佳夫 1932年生まれ。映画評論家。早大卒業と同時に「キネマ旬報」に入社、編集部員10年を経て編集長となる。映画評論に文化論的視点を取り入れ、また若手批評家を育て、論争を起し、映画ジャーナルを活性化する。日本映画・外国映画の双方に広く目配りするとともに、特に白黒時代の邦画の評価に力を入れる。現在は、東武カルチャスクールで「白井佳夫の東京映画村」を開講、阿佐ヶ谷市民講座では呼びかけ人のひとりとして「講演と朗読と映像によるトークショー」などを開催している。1987年からの映画「無法松の一生」を使ったパフォーマンス公演は現在全国巡演中。著書に「白井佳夫の映画の本」「二十四時間の映画」「日本映画黄金伝説」「黒白映像・日本映画礼賛」「対談集 銀幕の大スタアたちの微笑」など多数。2004年文化庁映画賞受賞。

チケット前売 1800円 当日 2000円

(前売チケット取扱い)桜井薬局セントラルホール、 火星の庭、右岸の羊座、

書本&cafeマゼラン、わでぃはるふぁ、ギャラリーターンアラウンド

主催:映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分完全復元仙台公演実行委員会

代表 辻隆一

助成:(公財)仙台市市民文化事業団、みんみんpresentsまち・むすび助成金

問い合わせ・予約:070-5326-1974 大越   uganhits@gmail.com

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原爆で散った女優・園井恵子さんを偲んで

5月7日(木)13:00~(12:30開場) ギャラリーターンアラウンドを会場に、映画『さくら隊散る』の上映と、詩人・原田勇男さんの講演「女優・園井恵子と核廃絶」を開催。

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■映画『さくら隊散る』(1988年/日本/112分/監督・脚本:新藤兼人、ナレーション:乙羽信子)

園井恵子所属の移動劇団「桜隊」の9人の役者とスタッフの被爆後の足取りを再現ドラマと関係者の証言で綴ったドキュメンタリー映画。

■「女優・園井恵子と核廃絶」 講演:原田勇男

園井恵子さんの甥にあたる仙台市在住の詩人・原田勇男さんが、叔母のエピソードを語って下さります。

入場料:1500円(1ドリンク付き)

会場:ギャラリーターンアラウンド 青葉区大手町6-22 久光ビル1階 ℡022-398-6413

主催:映画「無法松の一生」仙台公演実行委員会

問い合わせ:070-5326-1974 大越

5/23(土)の本公演 映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分完全復元パフォーマンス仙台公演(宮城野区文化センター)の応援企画です。推薦人、一般参加歓迎の上映と講演の会です。お誘いあわせの上、会場に足をお運び頂ければ幸いです。

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