脚本家 水木洋子の世界

せんだい映画村特別上映会のお知らせ            

昨年開催した「脚本家 橋本忍の全体像」の上映に続く脚本家シリーズ第二弾 、文芸作品の脚色で数々の傑作を生み出した水木洋子。 今回は「第一章・今井正との出会い」と題し、主に独立プロで活躍した今井正監督作品の脚本に焦点を当てた3日間です。 オープニング作品には今井正・水木洋子の代表作「ひめゆりの塔」35ミリフィルム上映と、出演された女優・香川京子さんもトークイベントで登場します。2日目には、脚本家・荒井晴彦さんと朝日新聞社編集委員・石飛さんの対談も開催。お見逃しなく。

2019年11月26日(火)/27日(水)/29日(金)28日は休館日

せんだいメディアテーク7階スタジオシアター

11月26日(火)オープニンイベント 

10:00 映画「ひめゆりの塔」35ミリ上映

(1953年/130分/東映/監督:今井正 脚本:水木洋子 

出演:津島恵子 香川京子 岡田英次)

12:30 女優・香川京子さんトークイベント

インタビュアー:石飛徳樹さん(朝日新聞社編集委員)

③14:15 映画「近松物語」上映

(1954年/102分/大映/監督:溝口健二 脚本:依田義賢

 出演:長谷川一夫 香川京子)

香川京子プロフィール:東京都出身。新東宝に入社後、1950年島耕二監督「窓から飛び出せ」でデビュー。成瀬巳喜男、今井正、小津安二郎、溝口健二、熊井啓監督など多くの名匠の作品に出演。著書に「ひめゆりたちの祈り」(朝日新聞社刊)「凛たる人生 映画女優 香川京子」(ワイズ出版/共著:立花珠樹)他。2011年には映画遺産の保存活動の国際的な連盟・FIAF賞を受賞。撮影中の写真や資料などを現・国立映画アーカイブに寄贈している。

●①~③オープニンイベントは180席 料金:1,800円   

予約・問い合わせ 070-5323-1939 せんだい映画村

uganhits@gmail.com (メール予約受付できます)

④26日(火)16:10 映画「キクとイサム」上映

(1959年/117分/大東映画/監督:今井正 脚本:水木洋子 

出演:高橋恵美子 奥の山ジョージ 北林谷栄)  

 *④『キクとイサム」以降、1作品800円/会員600円/会員限定6作品鑑賞券3,000円でご覧いただけます。

11月27日(水)

①10:00 映画「おとうと」上映

(1960年/98分/大映/監督:市川崑 脚本:水木洋子

 出演:岸恵子 川口浩 田中絹代 森雅之)

11:40 対談:荒井晴彦さん (一般社団法人シナリオ作家協会会長)
石飛徳樹さん(朝日新聞社編集員)                    

*こちらの対談はチケット提示でご入場頂けます。

③13:00 映画「もず」上映

(1961年/94分/松竹/監督:渋谷実 脚本:水木洋子 

出演:淡島千景 有馬稲子 乙羽信子 山田五十鈴)

④14:40 映画「にごりえ」上映

(1953年/130分/文学座・新世紀映画/監督:今井正 脚本:水木洋子 

出演:【第一話・十三夜】田村秋子 丹阿弥谷津子 芥川也寸志 

【第二話・大つごもり】久我美子 長岡輝子 仲谷昇 

【第三話・にごりえ】淡島千景 杉村春子 山村聡 宮口精二)

11月29日(金)

①10:00 映画「にっぽんのお婆ぁちゃん」上映

(1962年/95分/松竹/監督:今井正 脚本:水木洋子 

出演:北林谷栄 ミヤコ蝶々 飯田蝶子 浦辺粂子 原泉 村瀬幸子)

②12:10 映画「ここに泉あり」上映

(1955年/150分/中央映画/監督:今井正 脚本:水木洋子 

出演:岸恵子 岡田英次 小林桂樹 三井弘次)

③15:00 映画「おとうと」上映(98分)

◆司会・作品解説:佐藤文博さん(仙台市若林図書館副館長)

●入場料金:オープニンイベントは1,800円/その他の上映は1作品800円、映画村会員600円、会員限定6作品鑑賞券3,000円 

*チケットは「せんだいメディアテーク1階 カネイリミュージアムショップ」で販売しています。

●主催:せんだい映画村 070-5323-1939

●共催:右岸の羊座シネマテーク

●助成:日本芸術文化振興基金

また来春には水木洋子・第二章「成瀬巳喜男と組む」として引き続き上映を行う予定です。お楽しみに。

謹賀新年

本年も「右岸の羊座」「せんだい映画村」をどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初の上映会は、デビュー作祭Part2のオープニングイベントとして、映画監督・伊藤俊也さんをお迎えして2日間の上映会を開催します。ぜひご参加下さい。

作品上映とトークイベントの2日間 「映画監督 伊藤俊也って何だ!」

「伊藤俊也」の画像検索結果

 

伊藤俊也:1937年福井県生まれ。1960年東京大学文学部美学科卒業後、東映に入社助監督となる。1972年「女囚701号 さそり」で監督デビュー。虚構の更なる虚構を求めるアヴァンギャルドな映像表現と反権力思想、それが主演・梶芽衣子の個性を最大限に魅力あるものにし大ヒットとなる。同年度の日本映画監督協会新人奨励賞受賞。1991年東映退社後フリーに。2003年紫綬褒章受章。

◆1日目◆

1月26日(金) 会場:東京エレクトロンホール宮城4階会議室

http://miyagi-hall.jp/ 

10:00 映画「風の又三郎 ガラスのマント」上映

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(監督・脚本:伊藤俊也、脚本:筒井ともみ、音楽:冨田勲 1989年 107分)

12:00 伊藤俊也監督トーク

12:45~ 30分休憩

13:15 映画「映画監督って何だ!」上映 日本映画監督協会創立70周年記念作品

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(監督・脚本:伊藤俊也、出演:小泉今日子、佐野史郎、原田芳雄 2006年 88分)

15:00 日本映画監督協会インタビュー集「わが映画人生・伊藤俊也監督篇」

聞き手:崔洋一監督

入場料:前売券・電話予約1,000円 当日券1,300円 映画村会員800円

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◆2日目◆

1月27日(土)会場:たらこcafe(仙台市若林区新寺3-2-32 022-256-3078)

http://www.siip.city.sendai.jp/o/03/06_1/01.html

10:00 映画「始まりも終わりもない」

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(監督:伊藤俊也、出演:田中泯 2015年 95分)

劇映画でありながら、全編ほとんどセリフによらず舞踊家 田中泯の「舞」でつづられる。「人間の存在論」に迫るべく、田中泯の身体表現だけで哲学的、詩的に表現し映画の原点を目指す。

映画終了後11:40~ 伊藤俊也監督のトーク

入場料:1,000円(たらこのおにぎり付)

主催・問い合せ:せんだい映画村 070-5326-1974

 

映画監督 崔洋一さん講演会

昨年11月に引き続き、崔洋一監督をお招きして講演会を開催いたします。

・・・・・・・・・・・せんだい映画村緊急講座・・・・・・・・・・・・・

6/3(土)せんだいメディアテーク・スタジオシアター

◆第1部 10:00 上映作品「月はどっちにでている」

月はどっちにでている

1993年/95分/監督・脚本:崔洋一、脚本:鄭義信、原作:梁石日『タクシー狂操曲』、製作:李鳳宇、青木勝彦、出演:岸谷五朗、ルビー・モレノ、絵沢萌子、小木茂光、遠藤憲一、國村隼、萩原聖人、内藤陳ほか

多国籍都市・東京。在日コリアンのタクシードライバー忠男は、朝鮮学校の同級生だった社長や、風変わりな同僚達といい加減な毎日を送っている。母の経営するフィリピン・パブのホステス送迎を日課にしている彼はある日、新顔のコニーに出会う。妙な大阪弁で生意気な口をきくコニーに、なぜか魅かれた忠男は、留守の間に彼女の部屋に引っ越してしまう。おかしくて、切ないふたりの恋は、果たしてどんな結末を迎えるのか…。1993年度キネマ旬報ベストテン第一位ほか受賞多数。90年代を代表する日本映画史に残る名作。

◆上映終了後 11:50 講演「映画は誰のものか2」 

日本映画監督協会理事長 崔 洋一 監督

崔洋一監督写真

◆第2部 13:15 鈴木清順☓荒戸源次郎追悼上映会

上映作品「ツィゴイネルワイゼン」

ツィゴイネルワイゼン

時間と空間、現実と幻想の間を映像が彷徨う 1980年度キネマ旬報ベストテン第一位

1980年/145分/製作:荒戸源次郎、監督:鈴木清順、脚本:田中陽造、

美術:木村威夫、撮影:永塚一栄、音楽:河内紀、

出演:原田芳雄、大楠道代、大谷直子、藤田敏八

◆上映終了後、崔 洋一監督シネマトーク 「清順さんのこと、荒戸さんのこと」

料金:1部につき1,300円 1部・2部通し券2,000円 映画村会員通し券1,800円
(チケット) ・メディアテーク1Fショップ「KANEIRI Museum Shop 6」
・「桜井薬局セントラルホール」にて発売しています。
*電話予約も受け付けます。(070‐5323‐1939)

主催・問い合せ:せんだい映画村 070‐5326‐1974

デビュー作祭り 続編

◆4月21日(金)10:30~ 会場 仙台市市民活動サポートセンター

日本映画のヌーベルバーグ到来 俳優・・石原裕次郎のデビュー作

狂った果実

1956年「狂った果実」(中平 康監督・86分・日活)上映会

原作・脚本:石原慎太郎、音楽:佐藤勝、武満徹、出演:石原裕次郎、津川雅彦、北原三枝、岡田眞澄ほか

中平康監督のデビュー作品は、スピーディーで絶妙なカッティングを駆使していると批評家だったトリフォーが絶賛。フランスのヌーヴェルヴァーグを先取りした作品として話題に。ひとりの女性をめぐり兄弟が争い、破滅に至るというドラマを初主演の裕次郎は自然な演技で表現、堂々たるスターの魅力を発揮している。

*上映前10:00からは「懐かしの戦後仙台映画館史・日活篇」と題して映画村会員・千葉大健さんのミニ講座もございます。

料金:映画村会員 800円  一般 1000円

主催・問い合せ:せんだい映画村 070-5326-1974

尚、21日(金)当日は右岸の羊座の営業はお休みいたします。ご了承下さい。

デビュー作祭 第三弾

◆2月26日(日)10:00~ 南小泉町内会館

熊井啓監督のデビュー作「帝銀事件死刑囚」(1964年・108分・日活)上映会

逮捕から死までの39年間を獄中で過ごし長年宮城刑務所に収監されていた

画家・平沢貞通を描いた社会派ドラマ

帝銀事件死刑囚

監督・脚本:熊井啓 音楽:伊福部昭 撮影:岩佐一泉

出演者:信欣三 内藤武敏 井上昭文 他

社会派の名匠・熊井啓監督のデビュー作。1948年帝国銀行で大量毒殺事件が発生。テンペラ画家・平沢貞通が逮捕され死刑が確定するが、謎の「名刺の男」、731部隊、GHQの介入などさまざまな動きが背後で交錯し、事件は迷走、戦後最大の謎といわれる事件に切り込んだ力作。

上映後には、宮城県図書館「音と映像のフロア」所蔵の「古城六角塔」(現 宮城刑務所)の資料映像15分を上映いたします。

入場料:500円(直接会場へお越しください)

主催・問い合せ:右岸の羊座シネマテーク 070-5326-1974

共催:せんだい映画村

デビュー作祭 第二弾

◆12月11日(日)13:00~ 仙台市市民活動サポートセンター

浦山桐郎監督デビュー作 「キューポラのある街」(1962年・100分・日活)上映会

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脚本:今村昌平、撮影:姫田真佐久、音楽:黛敏郎

出演:吉永小百合、浜田光夫、東野英治郎、小沢昭一、加藤武、殿山泰司、北林谷栄

キネマ旬報ベストテン第二位ほか受賞多数

鋳物の街、埼玉県川口市。そこに住む鋳物職人の娘ジュン(吉永)が、父の解雇に始まり、貧困、進学、組合、差別などさまざまな社会問題に直面する。しかし決してめげることなく、まっすぐに青春を堪能していく姿を感動的に描いた、社会派青春映画の名作である。 上映後トークあり

入場料:500円 主催・問い合せ:せんだい映画村 070-5326-1974

映画「東京物語」上映会

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12/2(金)9:30開場 仙台市市民活動サポートセンター

10:00 寺本成彦さん講演
10:50  1回目 東京物語上映
14:00  2回目 東京物語上映
16:30 寺本成彦さん講演

136分/松竹/監督・脚本:小津安二郎、脚本:野田高梧、出演:笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子、山村聡、三宅邦子、香川京子、東野英治郎、中村伸郎

日本映画を代表する傑作の1本。巨匠・小津安二郎監督が、戦後変わりつつある家族の関係をテーマに人間の生と死をも見つめたドラマ。故郷の尾道から20年ぶりに東京へ出てきた老夫婦。成人した子どもたちの家を訪ねるが、みなそれぞれの生活に精一杯だった。唯一、戦死した次男の未亡人・紀子だけが皮肉にも優しい心遣いを示すのだった…。いまでは失われつつある思いやりや慎ましさといった“日本のこころ”とでもいうべきものを原節子演じる紀子が体現している。東山千栄子演じる老母が亡くなり家でひとり侘しくたたずむ笠智衆演じる老父を捉えたショットは、映画史上に残る名ラスト・シーンのひとつ。

講演 東北大学国際文化研究科教授 寺本成彦さん

「昌二のことは忘れて、いつでもお嫁に行っておくれ…」
-小津映画の不在の中心としての“次男”について-

寺本成彦 専門は映画、フランス文学。論文に『モーパッサン「野あそび」からジャン・ルノワール「ピクニック」への道程』、『寺山修司におけるロートレアモン-書物からスクリーンへ、スクリーンから街へ-』など。仙台アリアンス・フランセーズでシネクラブを共同主宰。

前売券 1000円 当日券 1300円 映画村会員700円

主催・問い合せ せんだい映画村 070‐5326‐1974

映画監督 崔洋一さん来仙します。

せんだい映画村2周年を記念して、この度「時代が求め時代に挑み続けた精鋭 デビュー作祭り」を企画しました。60年代、70年代の日本映画を牽引した映画監督10人(中平康、増村保造、今村昌平、大島渚、篠田正浩、吉田喜重、山田洋次、浦山桐郎、熊井啓、神代辰巳)の原点に触れる上映会で、約半年かけて開催いたします。ぜひとも足をお運び下さい。

「崔洋一監督」の画像検索結果

まずはオープニングイベントとして2日間、現・日本映画監督協会 理事長の映画監督・

崔洋一さんに講演頂きます。

11月10日(木)13:00~ @仙台市市民活動サポートセンター

講演:映画は誰のものか-面白い映画のために現在を斬る! 崔洋一監督

崔監督のデビュー作「十階のモスキート」(1983年・108分・内田裕也脚本・出演)も特別上映いたします。

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11月11日(金)10:30~ @仙台市市民活動サポートセンター

翌日はデビュー作祭り第一弾「映画監督・大島渚」を開催

崔洋一監督講演「映画監督大島渚との出会い」と題して講演して頂きます。

各日 前売券・予約 1000円 当日券1300円 映画村会員800円

問い合せ せんだい映画村 070-5326-1974 大越

 

せんだい映画村 夏期講座

■■■■■ 映画監督 川島雄三の世界 ■■■■■

  

川島雄三 1918年青森県下北郡田名部町(現在のむつ市)生まれ。明治大学卒業、学生時代は映画研究部に在籍。その後松竹大船撮影所監督部に入社。島津保次郎、吉村公三郎、小津安二郎、野村弘将、木下惠介らの助監督を経て1944年『還って来た男』で監督デビュー。コメディ映画を多く撮っていた。戦後はプログラムピクチャーを量産する。1954年日活へ移籍。『洲崎パラダイス赤信号』『幕末太陽傳』などの傑作を残す。筋萎縮性側索硬化症に冒され、1963年アパートの自室にて急死。享年45歳。独自の喜劇・風俗映画を中心的に、卑俗にしてハイセンスな人間味溢れる数々の作品を発表した。

8月23日(火)10:30から 仙台市市民活動サポートセンター・セミナー室

10:30からドキュメンタリー作品 

「映画監督 川島雄三 サヨナラだけが人生だ」

(構成・演出:保坂延彦、ナビゲーター:藤本義一、語り:若尾文子 75分)

他秘蔵映像を観賞します。

11:45からは同作品を演出した保坂延彦監督のトークあり

参加費: ・映画村会員1000円 ・一般 前売1300円 当日 1500円

主催・問い合せ せんだい映画村 070-5326-1974 大越まで

 

せんだい映画村 懇親会

昨年4月にスタートした、戦前・戦後の日本映画の名作観賞グループ「せんだい映画村」が1周年を迎えました。現在会員はちょうど60名(5月10日現在)。これまでサポートセンターや毎月第四金曜日のシニアネット仙台を会場に観賞会を開催してきました。今回は会員の方々の要望で、一度顔合わせの会を行うことにいたします。 下記の日程で懇親会を開催しますので、会員の有無にかかわらず気軽にご参加下さい。

5月13日(金)10時 もしくは 21日(土)10時 両日とも会場はサポートセンター 両日参加も可能です。

料金 一般 500円 映画村会員 300円

*せんだい映画村会員 随時募集中です。映画の創り手を囲みながら、茶話会や映画講座、映画塾を開講しております。入会金:1000円(毎月通信をお送りします)

問い合せ:070-5324-1939 映画村事務局まで