11月5日(土)2時からの映画 記憶のための連作『野田北部・鷹取の人びと』証言篇と、12日(土)2時から『阪神大震災 再生の日々を生きる』の上映会が2日の朝日新聞・朝刊28面で紹介されました。あと2日。当日に向けて準備中です。
「映画鑑賞」カテゴリーアーカイブ
地球にやさしい生活
お客さんとの会話の中から映画『地球にやさしい生活』の話題になりました。
便利すぎる生活をやめた、ある家族の、笑って泣ける実験生活が始まった。
2009年サンダンス映画祭で上映され話題になった本作。ニューヨークの五番街に住みながら、ごみなし、電気なし、車なし、テレビなし、そして1年間新しいものは何も買わない、という決まりを家族とともに実行することにした実験的エコライフ。
同じ生活を自分はマネ出来るのだろうか?と自問しています。
ピアニスト グレン・グールド
22歳で録音した「ゴールドベルク変奏曲」がクラシックの常識を破るベストセラーとなり、世界中の賞賛を浴びながら、1964年32歳ですべてのコンサート活動から身を引いたグレン・グールド。歌いながらピアノを弾き、指揮するように腕を振り上げ、夏でもコートとマフラーと手袋を離さず、人前から姿を消し、レコードだけを発表し、生涯独身で過ごした。エピソードが尽きないが、演奏には誰もが心惹かれ、圧倒されてしまう。
2012年はグールド没後30年、彼が愛した女性たちの証言を通し知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー映画が公開されます。
11月26日(土)〜フォーラム仙台 『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』
桜井薬局セントラルホールで明日から
『ピアニスト』『隠された記憶』等のミヒャエル・ハケネ監督の作品、『白いリボン』(2009年カンヌ国際映画祭パルムドーム賞受賞)がついに明日から桜井薬局セントラルホールで上映されます。
上映期間10月22日(土)〜11月4日(金)まで10時40分、15時40分、18時20分の3回です。
セントラルホールでは当初3月中旬の上映を考えていたそうですが、震災の影響で上映が半年以上遅れていました。やっと実現します。
*11月5日(土)の「阪神大震災 記録映画から学ぶ」の打ち合わせのため明日は羊座3時からの開店になります。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2011 終了
先週閉幕した山形国際ドキュメンタリー映画祭2011のインターナショナル・コンペティション部門の大賞は、イスラエルのルーシー・シャツ、アディ・バラシュ両監督の『密告者とその家族』が選ばれた。
羊座の映画上映日には必ず来店して下さるKATZさんは、2001年の映画祭から山形に泊まり込んで、期間中1本でも多くの作品を鑑賞しようとしているお人です。自分の映画鑑賞は趣味の域を超えて道楽だとおっしゃっています。そんなKATZさんに今回の映画祭で鑑賞した作品の中から感想を寄せて頂きました。
・作品1 『大津波のあとに』(73分) 監督:森元修一
冒頭の横にスクロールする長回しのショットが圧巻です。小学校の卒業式での先生のお話に涙があふれました。
・作品2 『アルマジロ』(101分) 監督:ヤヌス・メッツ
アフガニスタンの戦場に迫力あふれる映像で迫ります。ハリウッド製の戦争映画は、どこかプロパガンダ臭がしますが、このドキュメンタリーはそこから放たれた位置で戦争を捉えます。
・作品3 『イラン式料理本』(72分) 監督:モハマド・シルワーニ
6人(5人+1人)のイラン人女性が台所で料理する様子から、イラン文化、イラン社会が透けて見えます。世代間の違いが、変わりゆくイラン社会を写し出します。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111012-00000034-flix-movi
ヴェンダース監督 フォーラム福島で舞台挨拶
もうご存知の方も多いかと思われますが、『パリ・テキサス』『ベルリン天使の詩』等のヴィム・ヴェンダース監督が、フォーラム福島に新作『pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』とともにやってきます。
詳細やヴェンダース監督のコメントはフォーラム福島のホームページでご覧ください。
*試写会希望の方は応募が必要です。
郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、メールアドレスを記入。
メールpina@forum-movie.netまたは往復はがきでの応募です。 『pina』3D試写会係まで
私も昨日応募しました。当選した時には会場でお会いしましょう。
浦山桐郎監督 その3
作家の長部日出雄氏は「紙ヒコーキ通信3 映画は夢の祭り」(文藝春秋・1988年7月刊)の中で、浦山桐郎監督について幾度か記述している。
「(1985年)ソ連作家同盟の招待で、10月中旬からハバロフスク、モスクワ、レニングラード、トビリシ(グルジア共和国)を歴訪し、11月1日に帰えってきた新潟空港から自宅に電話して最初に聞いたのが、浦山桐郎監督の訃報でした。」
新幹線に乗り夜の上野駅に着いた長部氏は、「浦山さんが大好きだった浅草へ行き、並木藪蕎麦の座敷に坐って酒を口に含んでいるうちに、急速に寂しさと悲しみが盃の底から込み上げてきた。」
「翌日、浦山監督の自宅を訪ね、写真に御灯明をあげ」帰宅した長部氏は、『キューポラのある街』を見直した。「まったく、なんとよくできた作品なのだろう。これが映画なのだ。凡庸なショットがひとつもなく、すべての画面が自由な感覚と想像力に溢れ、柔軟な弾力に富んでいて、新鮮で清冽でみずみずしい。」「人間も風景も物も、何もかもが生きている。むろん浦山監督も-。正直にいって、ぼくは泣けて泣けて涙がとまらなかった。これがぼくの通夜だった。」
「浦山さんは『弱さ』と『貧しさ』にこだわり通した。その意味で彼は『戦後』の表現者であり、体現者だった。」
「浦山桐郎のリアリズムは、自然主義的なじめじめしたものではなく、清冽な抒情を湛えた詩的リアリズムである。『キューポラのある街』『非行少女』『私が棄てた女』の3本だけとっても、日本映画史に不滅の位置を占める監督であると、ぼくは確信する。作品の数は少なかったけれど、これほど名監督という呼び方がふさわしい人は珍しい。」(つづく)
浦山桐郎監督 その2
映画「非行少女」(1963年)と「私が棄てた女」(1969年)のビデオをお持ちの方、お貸しいただけないでしょうか。「非行少女」はアマゾンで3万円で販売されていますが、高価で手が出ません。
浦山桐郎監督研究を始めたいので、是非とも観たいと思っています。
駅が舞台の映画
阪神大震災 記録映画から学ぶ
阪神大震災で被害の大きかった神戸市長田区鷹取地区を撮影し、復興までの道筋を追い続けたドキュメンタリー映画監督の青池憲司氏が、11月5日(土)2時から右岸の羊座で講演を行います。講演と共に「野田北部・鷹取の人々14」上映会もあります。今年6月から青池監督は、宮城県石巻市に1年間住み込んで東日本大震災後の復興までの歩みを撮影中です。「宮城からの報告~こども・学校・地域」http://www.miyagireport.org/
神戸と石巻という2つの被災地を撮り続けている青池監督の目線でお話を伺って行きたいと思います。そして12日(土)2時にはコミュニティの再生を記録した「阪神大震災 再生の日々を生きる」の上映会も行います。詳細は下記のチラシをクリックして下さい。
宮城県は再び宮城県沖地震の様な震災が起きるであろうと予想されていたために、県民が震災に対する意識を深める事がとても大切とされていました。神戸の震災の体験談から学ぶべき事があるはずだと、神戸映画資料館で毎年1月に上映している青池監督の作品を上映する必要性を考えていました。6月に仙台市内で上映会を行う予定でしたが、計画がストップしていました。