オープンから1ヶ月・・・

下記4作品の上映でスタートを切れたことを大変嬉しく思っています。

その1・極北のナヌーク(アメリカ/1922年/58分/サウンド版16ミリ)
監督・撮影:ロバート・フラハティー
ドキュメンタリー映画の父、フラハティーの傑作。厳しい自然の中で生きる
カナダの先住民イヌイットの家族の生活を尊厳と畏怖をもって描く。

その2・カメラを持った男(ソ連/1929年/67分/サイレント16ミリ)
監督・脚本:ジガ・ヴェルトフ  撮影:ミカイル・カウフマン
ゴダールに多大な影響を与え、今なお語り継がれるジガ・ヴェルトフの代表作。
ストップモーション、二重映しといったさまざまな技法が用いられる。まさに、
映画眼の試み。

その3・忘れられた人々(メキシコ/1950年/77分/16ミリ)
監督・ルイス・ブニュエル 脚本・ルイス・ブニュエル、ルイス・アルコリサ
撮影・ガブリエル・フィゲロア
メキシコのスラムに生きる若者たちを冷徹かつ幻想的に描く。カンヌ映画祭監督賞受賞。
ブニュエルを語る上では欠かせない作品。

その4・戦艦ポチョムキン(ソ連/1925年/75分/16ミリ)
監督・セルゲイ・エイゼンシュテイン
1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱を元に制作。「オデッサの階段」といわれる
映画史上最も有名な6分間を含む今日の映画作家に多くの影響を与えた作品。
スターリン時代にはソ連国内でも政治的理由でオリジナルがカットされるなどしたが、
1976年に世界中に散らばったものから完全版を再構成。