本日は「映画の日」

1896年神戸市において日本で初めて映画が公開されたのを記念して、1956年に日本映画連合会の総会で12月1日を映画の日にすること制定したそうです。今日は映画の記念日です。何か観ましたか。

映画の日にあわせて今日はKATZさんのお勧め映画をご紹介します。以前にも羊座ブログに山形国際ドキュメンタリー映画祭の作品の感想を寄せて下さりましたが、今後も時々KATZさんの鑑賞遍歴を伺おうと思っています。

  【作品】  コンテイジョン(2011年・アメリカ・スティーブン・ソダーバーグ監督)

現在 MOVIX仙台で公開中 http://www.movix.co.jp/app/title/T0010856.html

【こんなお話】
ある日突然、謎のウィルス感染が発生する。米国疾病対策センター(CDC)や世界保健機関(WHO)が事態の収拾に努めるも、ワクチンの開発は困 難をきわめ、正体不明の新型ウィルスは全世界に広がっていった。その恐怖はウィルスよりも早く感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊してい く。国家が、医師が、そして愛する者を守ろうとするごく普通の人々が、最後に選んだ結論とは…
(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
スティーヴン・ソダーバーグ監督です。パンデミック映画(というジャンルがあれば)
としては白眉です。過剰なアクションに頼ることなく、逆にウェットなヒューマンドラマに
堕することもなく、絶妙な距離感で淡々と、(たぶん)科学的に正確に物語を進めて
いきます。そこが恐怖感を倍増させています。
キャストが豪華なのですが、皆、スターのオーラを消し去って演技しており、
そこが、絵空事ではない、現実にありうる物語に見えてきて恐ろしくなります。
ウィルスがあってもワクチンが出来て、病気を治してくれるだろう、と思いがちですが、
ワクチンを正しく使用しない(できない)ことによって、ウィルスが多耐性を獲得し、
最悪の事態にもなりうる、と聞いたことがあります。映画を見ながら、ワクチン開発の
スピード勝負と、もしウィルスが耐性を獲得したら、、、と考えてしまい、怖くなってきました。
監督は撮影畑の人なので、ひとつひとつのカットがキマっています。
多用される広角レンズでの絵が効果的です。
物語のラストも思わず唸りました。

【羊座の一言】

ソダーバーグ監督作品は好きな方で劇場に足を運んで見ているものが結構あります。「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツや、「トラフィック」「チェ28歳の革命」等のベニチオ・デルトロなどソダーバーグ監督との仕事から新境地を開いている俳優も多数いるのではないかと思っています。