映画『怪談』

小林淳著『日本映画音楽の巨星たち』(ワイズ出版)を読んでいます。作曲家の早坂文雄、佐藤勝、武満徹等の日本映画音楽に多大に関わった面々の作品と人物像が詳しく書かれている1冊です。

今読んでいる部分は、映画『怪談』(1965年、東宝、小林正樹監督)の音響演出の箇所です。

公開時の日本での評判の内容はあまりよくなかった。小林の情熱、意欲、加えて撮影、美術、音楽・音響、照明、録音の出来栄えに賞賛を贈りつつ、劇映画としては失敗作に近い、という評価が大勢を占めた。「日本映画名作全集」風の出版物からも落とされている事例が目につく。ところが、近年、その評価に変化が訪れている。小林正樹の映画を再評価しようという動きも無縁ではないが、本作品においてはその第一の理由に、武満徹が行なった音楽効果・音響効果があげられている。【「日本映画音楽の巨星たちⅠ」より抜粋】

どなたか映画『怪談』の感想を寄せていただけませんか。