明日26日(月)、「小さい羊のシネマテーク14」行います。参加費300円。
取り上げる作品は、『若者のすべて』(ルキノ・ヴィスコンティ監督、1960年、Rocco e i suoi fratelli)です。
巨匠ヴィスコンティが悠揚迫らぬタッチでつづる、兄弟愛の大ロマンである。成功を夢見て上京したイタリア南部の貧しい家族と残酷な現実を叙情的に描いた作品である。イタリア語とフランス語の原題は「ロッコと彼の兄弟たち」の意味である。このネオ・レアリズモの総集編のような壮大な叙事詩を放ってのち、ヴィスコンティは、より典雅で耽美的かつ様式的な、貴族階級を描く独自の世界に没入していくことになる。