例会「映画監督 パラジャーノフの世界」
6月22日(日)13:30から
耽美的な映像で一躍パラジャーノフの名を世界に知らしめることとなった作品『火の馬』1964年・キエフスタジオ・95分を観賞します。観賞後には、資料とともに移川仁さん(日本ユーラシア協会宮城県連合会事務局長)の解説があります。
原作はウクライナの文豪ミハイル・コチュビンスキーの「忘れられた祖先の影」。ウクライナの南、カルパチア山地に住むペトリュクとグデニュクの二つの氏族は、何世代にもわたっていがみあいが続いていた。敵同志であるはずの両家の子供たち、イワンコとマリチカは幼い特から兄弟のように遊びたわむれ、大人になったいま、互いに愛し合うようになっていた・・・・・。
セルゲイ・パラジャーノフ-1924年~90年・ソ連グルジア・トビリシ生まれ、アルメニア人。1946年モスクワの全ソ国立映画大学監督科に入学。ミハイル・ロンムなどの名匠の元で映画製作を学ぶ。1964年監督の『火の馬』が世界的に高い評価を受ける。リアリズムと逸脱した自由な表現を嫌ったウクライナ映画行政当局と衝突し、次作『ざくろの色』(1971年)はアルメニアで製作。1974年には同性愛、美術品の不法販売という罪状で5年間の懲役判決を受け1977年にようやく釈放される。1980年代後半、ペレストロイカの進行により自由な環境で製作された『アシク・ケリブ』は、海外の映画祭で大絶賛されるが、遺作となる。
参加費 800円(資料とお茶代含む)
会場・問い合わせ 右岸の羊座 022-353-9071または070-5326-1974。