若林ゆかりの人映画祭2014

仙台市若林区にゆかりを持つ映画人に焦点を当て、その作品と人物を紹介する「若林ゆかりの人映画祭2014」が始まります。7月の亀井文夫から始まり、8月の若尾文子、その後も様々な内容の上映と講演が続きます。

◆「亀井文夫作品上映」7月27日(日)13:00~

会場 荒町養賢堂  仙台市若林区荒町130(荒町商店街セブンイレブンより東七番丁方面へ、角をまがりすぐ)

亀井文夫(1908年-1987年)福島県原町生まれ。幼少期に仙台に転居、大年寺そばの門前町に住み、若林区南材木町尋常小学校に通う。代表作に『戦ふ兵隊』『上海』『信濃風土記 小林一茶』などがある。文化・記録映画を表現力豊かなジャンルに高めたこと、生涯にわたり戦争や核問題、差別、社会のゆがみを見つめ続ける作品を発表したことで没後数十年経ったいまでも評価され続けているドキュメンタリー映画監督である。

『信濃風土記より 小林一茶』(1941年・27分・モノクロ)

『荒海に生きる-マグロ漁師の生態-』(1958年・28分・モノクロ)

『人間よ傲るなかれ-映画監督亀井文夫の世界-』(1991年・83分・カラー)

今回は亀井文夫監督作品『小林一茶』『荒海に生きる』2作と亀井文夫の足跡を追ったドキュメンタリー『人間よ傲るなかれ』の3作品を上映します。

上映の前後に映画『津波のあとの時間割』監督・青池憲司さんの解説があります。

入場料1000円

◆「女優・若尾文子まつり」 8月1日(金)・2日(土)・3日(日)

若尾文子の代表作4作品一挙上映と、片山杜秀さん、ラインホルト・グリンダさんによる講演を開催します!

会場 若林文化センター2階(1階が若林図書館です。)

仙台市若林区南小泉1-1-1(仙台駅バスプール6番乗り場から若林区役所方面バスに乗車「若林区役所前」下車、徒歩5分。会場に駐車場あり。)

若尾文子 東京生まれ。戦時中仙台に疎開し宮城県第二女子高等学校に通う。1951年大映ニューフェイスとして映画界入り。可憐な娘役で人気を博す。その後名匠、巨匠に起用され日本映画史に残る数々の作品に出演。その数は250本以上。文芸映画の薫り高い名作や複雑な女性心理の陰翳を繊細に演じわけ、官能的な美しさをフィルムに焼きつけた日本を代表する映画女優である。

〈上映作品〉

8/1-16:00、8/3-14:50 『雪之丞変化』(1963年・113分・市川崑監督)

8/1-19:00、8/2-15:00 『その夜は忘れない』(1962年・96分・吉村公三郎監督)

8/2-11:00 『しとやかな獣』(1962年・96分・川島雄三監督)

8/2-16:40、8/3-11:00 『妻は告白する』(1961年・91分・増村保造監督)

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〈講演〉

片山杜秀 1963年仙台生まれ。慶應義塾大学法学部教授。現在、朝日新聞の「文芸時評」「クラシック音楽評」を担当。吉田秀和賞、大宅壮一ノンフィクション賞、サントリー音楽賞の選考委員を務める。月刊誌『群像』『新潮45』の連載、NHK-FМ「クラシックの迷宮」のパーソナリティも好評中である。今年、作曲家・伊福部昭生誕百年を祝う出版物では責任編集を担当するなど多方面で活躍。

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ラインホルト・グリンダ 1965年ドイツ・ハイデルブルグ生まれ。ゲッチンゲン大学比較メディア研究所・日本映画史担当を経て、08年から山形大学基盤教育院准教授。戦前・戦後の日本映画に飛び抜けた知識と造詣を持ち、資料収集も行っている。現在、山形新聞「ことばの杜へ」では執筆人のひとりである。東北生まれの映画人に光をあてるイベント実施を呼びかけている。

8/1 18:00~ ラインホルト・グリンダ講演

「若尾文子は日本映画戦後黄金時代最後の女優だ」

8/2 12:40~ 対談 片山杜秀 ラインホルト・グリンダ「スクリーンにみる ヒロシマ」         13:40~ 片山杜秀講演①「日本映画戦後黄金時代を支えた作曲家たち」

8/3 12:40~ 片山杜秀講演②「作曲家・伊福部昭との出会い」

入場料 1日券800円 3日共通券1800円(途中出入り自由)

主催・問い合わせ・予約 右岸の羊座 070-5326-1974大越まで又は、uganhits@gmail.comまでご連絡ください。

助成 平成26年度若林区まちづくり活動助成事業

 

 

原一男 個展

5月24日(土)~30日(金)、桜井薬局セントラルホールで、ドキュメンタリー映画監督・原一男特集上映「原一男 個展」を行います。

・セントラルホールでは、第一作『さようならCP』から『極私的エロス・1974』『全身小説家』『ゆきゆきて、神軍』劇映画『またの日の知華』そして、最新作『命てなんぼなん?』までの全作品を上映。期間中24(土)、25(日)、26日(月)の3日間は、原一男監督、小林佐智子プロデューサーの「疾走トークライブ」も開催します。(問 セントラルホール022-263-7868)

・ギャラリーターンアラウンドでは5月21日(水)~原一男「資料展」、そして24日(土)・25日(日)の2日間は、「CINEMA塾 番外編」を開催。(問 ターンアラウンド022-398-6413)

・26日(月)は、東北芸術工科大学大学院仙台スクールで原一男監督・小林佐智子プロデューサーの白熱授業『映画撮影現場の仕事-僕は優秀な助監督である-』を開催します。(問 右岸の羊座 022-353-9071)

盛りだくさんの1週間です、ぜひお見逃しなく。

主催 映画監督 原一男の世界上映委員会(右岸の羊座内 022-353-9071または070-5326-1974まで)

助成 (公財)仙台市市民文化事業団

詳細は下記のチラシをご覧下さい。

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亀井文夫 全作品上映会その3

連続企画「亀井文夫全作品上映会3」開催のお知らせです。

4月13日(日)午前11時と午後2時の2回、2本立てでご覧いただきます。皆さまお誘いあわせのうえご参加ください。

会場:荒町養賢堂(仙台市若林区荒町130)

http://www.889100-search.com/detail/?id=9780&p=4&pref_id%5B%5D=4 (養賢堂の場所はこちら)

■生きていてよかった(1956年・52分)

1955年8月6日、第一回原水爆禁止大会で被爆者救援運動の一つとして企画されたこの映画は、亀井文夫が原水爆反対のために撮った最初の作品である。広島・長崎の原爆投下直後の無残な街から、被災者たちの10年後の悲しい日々の生活を紹介し、悲しみと不幸の中から力強く生きる人びとを詩情豊かに描いた、厳粛な美しさに感動せまる記録映画である。この映画はこの年のブルーリボン賞を獲得。原爆被害の実態を初めて日本人の目に公開した映像である。ブルーリボン賞、キネマ旬報ベストテン入賞作。

■鳩ははばたく(1958年・40分)

第四回原水爆禁止世界大会の記録であるが、この年は第一回の平和行進の始まった年でもある。初めは団長一人が広島を出発した行進であったが、各地で参加者は増え、僧侶、学生、主婦ら延べ100万人に達した。行進は53日目、2000人の拍手に迎えられ東京日比谷公園の歓迎会に臨んだ。8月20日原水爆禁止国際会議で核武装禁止の平和宣言が採択された。

参加費1000円

後援:(公財)仙台市市民文化事業団

主催・問い合せ 右岸の羊座 070-5326-1974まで

パレスチナを考える連続学習会

4月4日(金)18:30~・エルパーク仙台セミナー室を会場に、「パレスチナと仙台を結ぶ会」連続学習会があります。今回のテーマは、3月2日上映したドキュメンタリー映画「我々のものではない世界」の内容を題材にした「レバノンのパレスチナ難民の歴史と現状」石川雅之さんのお話です。

事前申し込み不要 参加費100円

問い合せ:パレスチナと仙台を結ぶ会 022-251-3106

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(写真:山形国際ドキュメンタリー映画祭 提供)

青池憲司監督作品上映会

3月8日(土)荒町養賢堂(仙台市若林区荒町130)にて、青池憲司監督作品、東日本大震災を記録する証言集2作品の上映会を開催します。

午後1時から「3月11日を生きて-英語版」2012年・97分

*英字字幕・ナレーション英語・音声は日本語

午後3時45分「津波のあとの時間割」2012年・125分

上映後に青池憲司監督、一之瀬正史撮影監督のトークあり

各回30名限定 料金 1作品観賞800円 2作品観賞1300円

主催・問い合せ 右岸の羊座 022-353-9071または 070-4326-1974

共催 荒町こころの学校

協賛 映画「宮城からの報告~こども・学校・地域」製作委員会

 

我々のものではない世界 上映会

パレスティナ、アラブ首長国連邦、イギリス/2012/アラビア語、英語/カラー、モノクロ/93分 監督:マハディ・フレフェル Mahdi Fleifel

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■ 3月2日(日)14時 エル・パーク仙台ギャラリーホール

北欧に移住したパレシティナ難民の監督が、かつて住んだレバノン南部のパレスティナ難民キャンプへ里帰りするたびに撮影した映像と、父の残したホームビデオなどを織り交ぜ、家族や友の歴史、難民キャンプの変貌を、素直な語り口ですくい上げる。パレスティナの置かれている悲劇的な状況が、当事者でもなく、完全な第三者でもない視点から紡がれていく。タイトルは1972年に暗殺されたパレスティナ人作家、ガッサン・カナファーニーの小説名からとられている。  (作品提供:山形国際ドキュメンタリー映画際)

  〔マハディ・フレフェル監督のことば〕

記憶する、または記録するという義務を、私は祖父からそしてとりわけ父から受け継いだと感じている。父はまるでとりつかれたように、家族の日常のすべての瞬間を映像に残していた。父の情熱が私に感染し、そして私は今ここで、父の残した映像をもとに、パレスティナ人として存在すること、それ自体を描き出す。単に紛争と苦しみについて記録するのではなく、より人間的な物語だ。

■ マハディ・フレフェル- パレスティナにルーツを持つデンマーク人の映像作家。ドバイで生まれ、レバノンのアイン・エル・ヘルワ難民キャンプで育ち、その後デンマークのエルシノア郊外に移住。ビデオマニアだった父親の影響で幼い頃から映画作りを始める。イギリスの国立映画テレビ学校で学び、映画監督のウダヤン・プラサット、イアン・セラー、スティーブン・フリアーズに師事。1年生の時に監督した「After&I」は多くの国際映画祭で上映され、賞を獲得。2010年にはアイルランド人プロデューサー・パトリック・キャンベルと共同で、「ナクバフィルムワークス」をロンドンで設立。自伝的長編映画「我々のものではない世界」はここからリリースされた。(山形国際ドキュメンタリー映画際2013・公式カタログより抜粋)

■ 入場料:前売り1200円、当日1500円

■ プレイガイド:桜井薬局セントラルホール

■ 主催・予約・問い合わせ 右岸の羊座 ℡022-353-9071またはuganhits@gmail.com

■ 後援:山形国際ドキュメンタリー映画際、パレスチナと仙台を結ぶ会、パレスチナ・オリーブ、みやぎヒューマンドキュメンタリーを観る会、朝日新聞、河北新報

■ 協力:映画「宮城からの報告~こども・学校・地域」製作委員会

亀井文夫 全作品上映その2

■1月26日(日)午後1時30分より2作品上映します。

〔上海 1938年・77分〕

撮影:三木茂・音楽:飯田信夫・解説:松井翠声

日中戦争の発端となった盧溝橋事件から武漢攻略まで、上海租界の記録映像などが映し出されている。

東宝文化映画が企画した長篇記録映画三部作『上海』『北京』『南京』の第一作。日中戦争突入後の上海でロケーションを行った作品で、日本最初の現地同時録音による記録としても知られる。名カメラマンの三木茂るが、移動撮影やパノラマ撮影などを駆使して廃墟の街や激戦の跡をくっきりと捉え、戦争の虚しさを雄弁に語っている。亀井文夫が編集を担当、そのままでは軍の怒りを買うということから、日本軍の宣撫工作をちりばめる。そういったカモフラージュの中にも「中国人の視点」で日中戦争をとらえるという編集を貫く。

〔日本の悲劇 1946年・38分〕

満州事変から太平洋戦争までの歩みを戦時中のニュース映画の映像を編集してたどりながら、戦争責任を追及した亀井文夫の戦後第一作。

モンタージュ理論の本場、ソ連レニングラード映画技術専門学校で学んだ亀井文夫らしく、戦争遂行の目的で製作された既存のニュースフィルムをモンタージュして、過去の歴史を批判的に叙述した。ラストに軍服姿の昭和天皇が背広姿へとオーバーラップして変わっていくシーンを挿入。検閲を通過したものの吉田茂首相の働きかけでGHQが再検閲を行い上映許可が取り消され、フィルムも没収。しかし没収されるまでの1週間で計21回の上映を実行、長蛇の列ができるほどの大入りであった。

青池憲司監督(映画「津波のあとの時間割」監督)の解説付

会場:荒町市民センター(若林区荒町86-2 ℡022-266-3790)

参加費:1000円 プレイガイド:桜井薬局セントラルホール

助成:(公財)仙台市市民文化事業団

主催・問合せ:右岸の羊座 ℡022-353-9071

山形国際ドキュメンタリー映画祭開幕!

YIDFF 2013

本日10日(木)から17日(木)まで開催中!

1989年に始まった山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)は今年で13回目を迎えます。2年に一度、10月に開催され、世界中からたくさんの映画と人が集う1週間になります。

インターナショナル・コンペティション 上映作品

応募された1,153本から世界の最先端の表現が凝縮した15本を上映!

http://www.yidff.jp/2013/ic/13ic.html

ともにある Cinema with Us 2013

2011年3月11日の東日本大震災から2年半、変わったこと、変わらなかったこと、そして、いまだそのいずれなのかわからないことが混在するままの世界を私たちは生きている。その日常/非日常に肉薄しながらつくられた映画たちは、さまざまな位相に放り出された「震災後を生きる私たち」をつないでくれる窓になってくれるだろう。

以前羊座で上映を行った青池憲司監督の『3月11日を生きて―石巻・門脇小・人びと・ことば―』、我妻和樹監督の『波伝谷に生きる人びと ―第1部―』が今回の15本の上映作品にラインナップされています。会場に足を運んでご覧いただければと思います。

http://www.yidff.jp/2013/program/13p7.html

これ以外にも作品がずらり。スケジュールを立ててはしごで鑑賞されることをおすすめします。

http://www.yidff.jp/home.html

 

ドキュメンタリー映画講座

「亀井文夫監督作品全上映その1」を10月20日(日)夜6時より青葉区・戦災復興記念館で開催します。亀井文夫監督は日本のドキュメンタリー映画の基礎を作り、戦前、戦後を通じ日本を代表する作家であり続けました。その作品は時代を超えて今も新しいと感じさせられます。

反戦的な哀感が強すぎるという理由で、完成と同時に公開を禁止された幻の名作『戦ふ兵隊』と、『世界は恐怖する ~「死の灰」の正体~』の2作品を上映します。1957年、ビキニ水爆実験による「第五福竜丸事件」「死の灰」「放射能マグロ」「放射能雨」など、核実験が続く中でただ一つの被爆国日本の不安は大きかった。いまや福島原発事故問題を抱え、ますます厳しくかつ、危険な方向に向かっている時、放射能の怖さをつぶさに記録したこの映画は、その実態を生々しく我々に訴えかけてくる。

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映画『放射能を浴びたX年後』上映会

今週末、せんだいメディアテークを会場に上映会があります。

◆日程:2013年7月27日(土)

◆時間:10:30/13:40/15:30/18:00

12:00より特別上映『映画 日本国憲法』                        (ジャン・ユンカーマン監督・2005年・78分・日本)が1回あります。

商品の詳細

◆料金:前売1,000円 当日1,300円

◆会場:メディアテーク スタジオシアター

(宮城県仙台市青葉区春日町2-1) 022-713-3171

◆主催:「テロにも戦争にもNo!を」の会

◆問い合わせ 090-7936-3437 (担当:須藤)

(放射能を浴びたX年後 予告編)