せんだい映画村 夏期講座

■■■■■ 映画監督 川島雄三の世界 ■■■■■

  

川島雄三 1918年青森県下北郡田名部町(現在のむつ市)生まれ。明治大学卒業、学生時代は映画研究部に在籍。その後松竹大船撮影所監督部に入社。島津保次郎、吉村公三郎、小津安二郎、野村弘将、木下惠介らの助監督を経て1944年『還って来た男』で監督デビュー。コメディ映画を多く撮っていた。戦後はプログラムピクチャーを量産する。1954年日活へ移籍。『洲崎パラダイス赤信号』『幕末太陽傳』などの傑作を残す。筋萎縮性側索硬化症に冒され、1963年アパートの自室にて急死。享年45歳。独自の喜劇・風俗映画を中心的に、卑俗にしてハイセンスな人間味溢れる数々の作品を発表した。

8月23日(火)10:30から 仙台市市民活動サポートセンター・セミナー室

10:30からドキュメンタリー作品 

「映画監督 川島雄三 サヨナラだけが人生だ」

(構成・演出:保坂延彦、ナビゲーター:藤本義一、語り:若尾文子 75分)

他秘蔵映像を観賞します。

11:45からは同作品を演出した保坂延彦監督のトークあり

参加費: ・映画村会員1000円 ・一般 前売1300円 当日 1500円

主催・問い合せ せんだい映画村 070-5326-1974 大越まで

 

ドキュメンタリー作家の原点を追う 上映会

6月7日(火) 仙台市市民活動サポートセンター 

・10:30~ 「留学生チュアスイリン」(土本典昭監督作品、1965年、51分)

 英領マラヤ(現マレーシア連邦)の国費留学生として来日したチュア・スイ・リイン。母国の未来を憂い、抗議行動を起こしたことで国費留学生の身分を取り消されてしまう。除籍処分を下した大学に対し、復学を求める留学生チュアを支援する学生たちの姿を追う。ライプチッヒ映画祭招待作品。

・11:30~ 映画カメラマン・一之瀬正史さん講演 

一之瀬正史 1977年『わが街わが青春・石川さゆり水俣熱唱』(監督:土本典昭)でデビュー。『ナージャの村』にて日本映画撮影監督協会JSC賞受賞。芸術性の高いカメラワークには定評がある。主な作品は『アレクセイと泉』『ナミイと唄えば』『バオバブの記憶』、2015年公開『アラヤシキの住人たち』他。

・12:30~「戦ふ兵隊」(亀井文夫監督作品、1939年、65分)

 戦闘シーンは少なく、戦い疲れた日本の兵隊と残された中国民衆たちの悲惨さを冷静に描写したこの作品は、軍の怒りを買い、公開禁止。さらに亀井は戦争に批判的な映画人として投獄。戦後もGHQの検閲により許可が下りず、長らく幻の映画とされていた。

 

・13:40~映画監督・青池憲司さん講演

青池憲司 1971年成田空港反対闘争の地で行われたコンサート「三里塚幻野祭」を撮影した『日本幻野祭 三里塚』を発表。阪神大震災後の復興する様子を記録した『記憶のための連作 野田北部・鷹取の人びと』にて日本建築学会文化賞受賞。2012年からは石巻・門脇小をテーマにした『津波のあとの時間割』を製作。現在も撮影を続けている。

入場料:前売り1000円 当日1300円 映画村会員800円

桜井薬局セントラルホールで前売券発売しています。

問い合せ 右岸の羊座シネマテーク 070-5326-1974大越

映画評論家・白井佳夫とともに見る映画会

木下恵介監督作品 島崎藤村原作・池部良主演 映画「破戒」

9/19(土) 11:00と14:00の2回上映

会場:桜井薬局セントラルホール

仙台市青葉区中央2−5−10 桜井薬局ビル 3F 022-263-7868

Ⓒ1948 松竹株式会社

1948年/99分/松竹京都/監督:木下恵介、原作:島崎藤村、脚本:久板栄二郎、音楽:木下忠司、撮影:楠田浩之、編集:相良久、出演:池部良、桂木洋子、滝沢修、宇野重吉ほか

自然主義文学の作家・島崎藤村の小説で、瀬川丑松とお志保の愛の物語。部落差別問題を扱った原作を、木下監督は千曲川を背景にした自然の中で、きわめて叙情的に描く方法に徹し、純粋な恋愛物語として仕立て上げている。

◆2回の上映の間の12:50より白井佳夫講演「木下恵介監督は映画でかく語りき」あり。

(11:00に観賞されたかたは、引き続き講演をお楽しみ下さい。14:00からの映画観賞のかたは、12:50の講演から入場頂けます。)

入場料:前売1000円 当日1300円  主催:青葉の杜の映画祭

山本薩夫監督作品 野間宏原作・木村功主演 映画「真空地帯」

9/20(日) 10:30 1回上映

会場:南小泉町内会館

仙台市若林区南小泉1-8-28 仙台駅バス乗り場⑥から古城三丁目経由霞目行に乗車-南小泉2丁目下車-徒歩1分(セブンイレブン南小泉店裏)

真空地帯

Ⓒ独立プロ名画保存会

1952年/129分/監督:山本薩夫、原作:野間宏、脚本:山形雄策、撮影:前田実、音楽:団伊玖磨、出演:木村功、利根はる恵、三島雅夫、神田隆、加藤嘉、下元勉、西村晃ほか

軍隊内部に蔓延する暴力、いじめ、理不尽な命令などを描いた、野間宏の長編小説の映画化。原作は毎日出版文化賞を受賞。士官の財布を盗んだとして、木谷一等兵は陸軍刑務所に二年間服役。出所後、軍の内務班に復帰、班の内部では初年兵をいじめていた。軍隊生活の非人間性をリアルに描き出した渾身の作品。

◆作品上映後に白井佳夫講演「軍隊映画の傑作から見えてくる日本的な人間性抑圧」と女優・白井真木さんによる朗読あり。

入場料:前売1000円 当日1300円 主催:右岸の羊座シネマテーク

両上映会とも問い合わせは 070-5326-1974 大越まで

青葉の杜の映画祭2015

8/1(土)・2(日) 両日10:30「大曾根家の朝」、 13:00「異母兄弟」

会場:仙台市民会館・視聴覚室(地下1階)

―戦後、日本映画の隆盛期に活躍した岩沼市出身の劇作家・久板栄二郎特集―

プロレタリア演劇の劇作家として活躍するとともに、戦後は映画界にも進出、黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」「白痴」、木下恵介監督の「大曾根家の朝」「破戒」などの脚本を担当し、演劇的な手法を実験的に取り入れた作品を残した。今回は1946年キネマ旬報ベストテン1位の軍国主義批判の力作として評価が高い「大曾根家の朝」上映。特別上映として家城巳代治監督作品「異母兄弟」も併映します。

◆映画「大曾根家の朝」1946年/81分/松竹/監督:木下恵介監督、脚本家:久板栄二郎、音楽:浅井挙曄、撮影:楠田浩之、出演:杉村春子、長尾敏之助、徳大寺伸、三浦光子他

「大曾根家の朝」① (C)1946 松竹株式会社.jpg を表示しています

ⓒ1946 松竹

未亡人・房子は3人の息子、長女とその婚約者に囲まれクリスマスの夜を楽しんでいた。大曾根家のそんな団欒風景は見事に打ち砕かれ、次第に廃墟と化して・・・。

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◆映画「異母兄弟」1957年/110分/独立映画/監督:家城巳代治、脚本:依田義賢・寺田信義、音楽:芥川也寸志、撮影:宮島義勇、出演:三國連太郎、田中絹代、中村賀津雄他

ⓒ独立プロ名画保存会

異常なまでに厳しい軍人はその家に仕えていた大女中を手込めにし、女中は身ごもる。軍人は後妻として迎えるが・・・。軍国主義に歪められた人物の性格を浮き彫りにした原作:田宮虎彦の文芸大作。

入場料:1作品観賞 800円 2作品観賞 1300円

主催:青葉の杜の映画祭 070-5326-1974

*木下恵介監督、久板栄二郎脚本の映画「破戒」は9/19(土)桜井薬局セントラルホールにて上映いたします。詳細は問い合わせください。

 

女優・若尾文子主演「涙」上映会

映画「涙」 6/14(日)13:00~ 1回限りの上映

会場:桜井薬局セントラルホール

仙台市青葉区中央2-5-10 桜井薬局ビル3階 ℡022-263-7868

1956年/松竹/94分/監督:川頭義郎、脚本:楠田芳子、製作:久保光三、撮影:楠田浩之、美術:平高主計、音楽:木下忠司、

出演:若尾文子、明石潮、佐田啓二、石浜朗、田村高廣、東野英治郎、山本和子、中川姿子、岸輝子、夏川静江

楽器工場で女工として働く山崎志津子には、同じ会社の磯部雄二という恋人がいた。しかし志津子の父は前科者で、母はそれが原因で自殺、兄の信也も頼りにならない。そのため雄二の両親に結婚を反対されている。雄二の兄から「弟と付き合うな」と言われた志津子は見合いの話を進め、見合い相手の守の物静かな口調にあたたかさを感じるのであった・・・。
楠田芳子のオリジナル脚本を名匠・木下恵介の愛弟子・川頭義郎が監督。抒情味あふれた演出を随所に見せ、庶民の哀歓をきめ細かく描き出している。脚本の楠田は木下恵介の実妹、音楽担当の木下忠司は実弟である。

当日券:1300円 前売券:1000円

主催:右岸の羊座シネマテーク 070-5326-1974

平成27年度 若林区まちづくり活動助成事業

 

 

映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分完全復元パフォーマンス仙台公演

2015年5月23日(土) 13:30~(13:00開場) 

宮城野区文化センター・パトナホール 

仙台市宮城野区五輪2-12-70 ℡022-257-1213
JR仙石線陸前原ノ町駅下車徒歩1分、駐車台数:90台
仙台市営バス(仙台駅前⑱㉜㉟㊱のりば)
宮城交通(仙台駅前㉞のりば)宮城野区役所前下車徒歩3分

「無法松の一生」の画像検索結果

昭和18年、第二次大戦下の敗北色濃くなった世相の中、映画『無法松の一生』は公開されました。明治時代の北九州・小倉を舞台に繰り広げられる人力車夫・冨島松五郎の生き様と、陸軍大尉の未亡人とその息子の人間的な触れ合い、そして未亡人への秘めた思慕の情がみずみずしく描かれた名作です。国家が戦争のため国民に「献身」というものを強制していた状況下に、映画の主人公・松五郎は、誰に命じられたわけでもなく、自らの意志で力弱く清楚な愛する者のために終生貫いた「献身」の心。それこそが真実の人間愛というものではないかと、この映画は主張しています。しかし作品は、内務省の検閲によって大幅にカット、そして戦後アメリカの占領軍の検閲により再びカット、2度の検閲で18分余が永遠に失われました。

この映画『無法松の一生』を使った完全復元パフォーマンス公演とは、映画・朗読・ビデオ映像・音楽・歌などを映画評論家・白井佳夫氏が講演しながらつないでいく、まったく新しい形式のパフォーマンス公演です。そこから戦争・検閲・学徒出陣・原爆投下・敗戦・戦後責任の問題といったもろもろのテーマが、リアルにユニークな形で浮び上がってくる、類をみない約3時間の公演です。1987年から始まったこの公演は、これまで全国各地で75回以上、ドイツでの上演も行われました。「日本がまた静かなファシズムに侵されはじめているようだから、戦争中に抒情的な反戦の意図を込めて作られた『無法松の一生』についての公演は大事だ」と、白井氏は戦後70年、仙台公演に向け強い意気込みを示しています。

【公演内容】

■映画『無法松の一生』上映

(1943年/80分/大映/出演:阪東妻三郎、園井恵子、長門裕之/稲垣浩監督/伊丹万作脚本)

■講演:白井佳夫 ■俳優によるカット場面のシナリオ朗読■関係者のビデオによる証言

■伊丹万作の著作「戦争責任者の問題」と「きけ わだつみのこえ」抜粋朗読

■カット場面にあった小学校唱歌「青葉の笛」合唱

企画・構成・演出・出演 映画評論家 白井佳夫

出演 女優 林 陽子(劇団 展望 主宰)白井真木(プロダクション・タンク)
ピアニスト 霜浦百合子

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白井佳夫 1932年生まれ。映画評論家。早大卒業と同時に「キネマ旬報」に入社、編集部員10年を経て編集長となる。映画評論に文化論的視点を取り入れ、また若手批評家を育て、論争を起し、映画ジャーナルを活性化する。日本映画・外国映画の双方に広く目配りするとともに、特に白黒時代の邦画の評価に力を入れる。現在は、東武カルチャスクールで「白井佳夫の東京映画村」を開講、阿佐ヶ谷市民講座では呼びかけ人のひとりとして「講演と朗読と映像によるトークショー」などを開催している。1987年からの映画「無法松の一生」を使ったパフォーマンス公演は現在全国巡演中。著書に「白井佳夫の映画の本」「二十四時間の映画」「日本映画黄金伝説」「黒白映像・日本映画礼賛」「対談集 銀幕の大スタアたちの微笑」など多数。2004年文化庁映画賞受賞。

チケット前売 1800円 当日 2000円

(前売チケット取扱い)桜井薬局セントラルホール、 火星の庭、右岸の羊座、

書本&cafeマゼラン、わでぃはるふぁ、ギャラリーターンアラウンド

主催:映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分完全復元仙台公演実行委員会

代表 辻隆一

助成:(公財)仙台市市民文化事業団、みんみんpresentsまち・むすび助成金

問い合わせ・予約:070-5326-1974 大越   uganhits@gmail.com

「無法松の一生」の画像検索結果  

 

 

映画『無法松の一生』切り裂かれた十八分仙台公演実行委員会

第5回実行委員会を開催いたします。

2/15(日)13:30~ 会場:南小泉町内会館(仙台市若林区南小泉1-8-28)

まずは、映画『無法松の一生』(1958年/105分/稲垣浩監督/伊丹万作脚本/団伊玖磨音楽/出演:三船敏郎、高峰秀子、芥川比呂志)を観賞します。その後、実行委員会の打ち合わせを行います。

ご興味のある方、ぜひともご参加下さい。(直接会場にお越しください)

「無法松の一生」の画像検索結果

*5/23(土)映画『無法松の一生』切り裂かれた十八分完全復元パフォーマンス仙台公演、本番の準備のため、定期的に実行委員会の打ち合わせを行っています。公演内容の理解をより深めるため映画『無法松の一生』を皆で観賞しイメージをつかんで行こうと考えております。

問合せ:映画「無法松の一生」切り裂かれた十八分仙台公演実行委員会 070-5326-1974

青葉の杜の映画祭2014 

いよいよ明日から始まります「青葉の杜の映画祭2014」。今回のテーマは、今年生誕100年記念の作曲家・早坂文雄の映画音楽です。下記の内容で開催します。

青葉区まちづくり推進課助成事業

■ 11/21(金) 18:00~仙台市民会館小ホール

「生誕100年記念・早坂文雄の映画音楽パート1」

入場料 500円(直接会場にお越し下さい。)

片山杜秀さんの記念講演「早坂文雄 人と作品」早坂文雄

(写真:北浦絃子さん提供)

映画『近松物語』上映 1954年/大映/102分/溝口健二・監督/早坂文雄・音楽

(Ⓒ KADОKAWA 1954)

会場内で講演者・片山杜秀さんの書籍販売あり。

■ 11/22(土)~28(金) 桜井薬局セントラルホール

http://www.sakura-centralhall.jp/lineup.html セントラルホール

早坂文雄映画音楽作品から

山口淑子主演の2作品上映 「追悼・李香蘭」

Li_Xianglan.jpg

1日1回上映『暁の脱走』 22日のみ10:00 23~28日 11:00

        『醜聞』 22日のみ12:10 23~28日 13:10

22日(土)14:00~ 『李香蘭 私の半生』の共著者・藤原作弥さんの講演会あり

講演後には書籍『李香蘭 私の半生』販売あり。

入場券:一般1300円、シニア・学生1000円

■この後も「青葉の杜の映画祭」は続きます。

11/28(金)『細雪』の上映会 シニアネット仙台「一番町サロン」 300円

12/7(日)上山草人出演作品『鞍馬天狗 横浜に現る』上映会とラインホルト・グリンダさんの講演会 ギャラリーターンアラウンド 800円

詳細は問い合わせ下さい。070-5326-1974 青葉の杜の映画祭実行委員会まで。

*右岸の羊座の営業は、明日21日15:30まで、22日は一日お休みいたします。ご了承ください。

 

映画監督 亀井文夫 全作品上映その5

10/19(日)13:00~

『基地の子たち』(1953年・29分)、『流血の記録 砂川』(1956年・56分)『人間みな兄弟 部落差別の記録』(1960年・59分)の3作品の上映を行います。

会場 荒町養賢堂 仙台市若林区荒町130

(地下鉄五橋駅下車、荒町商店街「セブンイレブン」から左折すぐ)

参加費 1000円

主催・問い合わせ 右岸の羊座 070-5326-1974

助成 (公財)仙台市市民文化事業団

若林ゆかりの人映画祭2014

仙台市若林区にゆかりを持つ映画人に焦点を当て、その作品と人物を紹介する「若林ゆかりの人映画祭2014」が始まります。7月の亀井文夫から始まり、8月の若尾文子、その後も様々な内容の上映と講演が続きます。

◆「亀井文夫作品上映」7月27日(日)13:00~

会場 荒町養賢堂  仙台市若林区荒町130(荒町商店街セブンイレブンより東七番丁方面へ、角をまがりすぐ)

亀井文夫(1908年-1987年)福島県原町生まれ。幼少期に仙台に転居、大年寺そばの門前町に住み、若林区南材木町尋常小学校に通う。代表作に『戦ふ兵隊』『上海』『信濃風土記 小林一茶』などがある。文化・記録映画を表現力豊かなジャンルに高めたこと、生涯にわたり戦争や核問題、差別、社会のゆがみを見つめ続ける作品を発表したことで没後数十年経ったいまでも評価され続けているドキュメンタリー映画監督である。

『信濃風土記より 小林一茶』(1941年・27分・モノクロ)

『荒海に生きる-マグロ漁師の生態-』(1958年・28分・モノクロ)

『人間よ傲るなかれ-映画監督亀井文夫の世界-』(1991年・83分・カラー)

今回は亀井文夫監督作品『小林一茶』『荒海に生きる』2作と亀井文夫の足跡を追ったドキュメンタリー『人間よ傲るなかれ』の3作品を上映します。

上映の前後に映画『津波のあとの時間割』監督・青池憲司さんの解説があります。

入場料1000円

◆「女優・若尾文子まつり」 8月1日(金)・2日(土)・3日(日)

若尾文子の代表作4作品一挙上映と、片山杜秀さん、ラインホルト・グリンダさんによる講演を開催します!

会場 若林文化センター2階(1階が若林図書館です。)

仙台市若林区南小泉1-1-1(仙台駅バスプール6番乗り場から若林区役所方面バスに乗車「若林区役所前」下車、徒歩5分。会場に駐車場あり。)

若尾文子 東京生まれ。戦時中仙台に疎開し宮城県第二女子高等学校に通う。1951年大映ニューフェイスとして映画界入り。可憐な娘役で人気を博す。その後名匠、巨匠に起用され日本映画史に残る数々の作品に出演。その数は250本以上。文芸映画の薫り高い名作や複雑な女性心理の陰翳を繊細に演じわけ、官能的な美しさをフィルムに焼きつけた日本を代表する映画女優である。

〈上映作品〉

8/1-16:00、8/3-14:50 『雪之丞変化』(1963年・113分・市川崑監督)

8/1-19:00、8/2-15:00 『その夜は忘れない』(1962年・96分・吉村公三郎監督)

8/2-11:00 『しとやかな獣』(1962年・96分・川島雄三監督)

8/2-16:40、8/3-11:00 『妻は告白する』(1961年・91分・増村保造監督)

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〈講演〉

片山杜秀 1963年仙台生まれ。慶應義塾大学法学部教授。現在、朝日新聞の「文芸時評」「クラシック音楽評」を担当。吉田秀和賞、大宅壮一ノンフィクション賞、サントリー音楽賞の選考委員を務める。月刊誌『群像』『新潮45』の連載、NHK-FМ「クラシックの迷宮」のパーソナリティも好評中である。今年、作曲家・伊福部昭生誕百年を祝う出版物では責任編集を担当するなど多方面で活躍。

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ラインホルト・グリンダ 1965年ドイツ・ハイデルブルグ生まれ。ゲッチンゲン大学比較メディア研究所・日本映画史担当を経て、08年から山形大学基盤教育院准教授。戦前・戦後の日本映画に飛び抜けた知識と造詣を持ち、資料収集も行っている。現在、山形新聞「ことばの杜へ」では執筆人のひとりである。東北生まれの映画人に光をあてるイベント実施を呼びかけている。

8/1 18:00~ ラインホルト・グリンダ講演

「若尾文子は日本映画戦後黄金時代最後の女優だ」

8/2 12:40~ 対談 片山杜秀 ラインホルト・グリンダ「スクリーンにみる ヒロシマ」         13:40~ 片山杜秀講演①「日本映画戦後黄金時代を支えた作曲家たち」

8/3 12:40~ 片山杜秀講演②「作曲家・伊福部昭との出会い」

入場料 1日券800円 3日共通券1800円(途中出入り自由)

主催・問い合わせ・予約 右岸の羊座 070-5326-1974大越まで又は、uganhits@gmail.comまでご連絡ください。

助成 平成26年度若林区まちづくり活動助成事業