昨年夏からはじめた「アーティストドキュメンタリーシリーズ上映会」。5月20日(日)からは第二弾がスタート!6月の3作品は好評につきアンコール上映になります。
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戦後復興期の白黒映画
神戸映画資料館の17日(土)・18日(日)に行われる上映会です。
「やぐら太鼓」(1952/81分/16mm)滝村プロダクション 監督:マキノ雅弘、滝沢英輔
「魔の口紅」(1949/66分/16mm)映画芸術協会 監督:佐々木康
「山河を越えて」(1952/61分/16mm)文芸プロ 監督・脚本:山口順弘
「山河を越えて」は名犬、「魔の口紅」はレビュー、「やぐら太鼓」は相撲がモチーフになっており、戦後復興期の風俗や情景を見ることができる。また、人々に力を与えようとした当時の映画作家の想いが伝わってくる。夏川静江、喜多川千鶴、 高杉早苗らが出演する上映機会の少ない戦後の作品3本。
女優 淡島千景さん死去
昨日、女優 淡島千景さん死去のニュースを耳にしました。
樋口一葉の短編小説を原作にした映画『にごりえ』(1953年、今井正監督、日本)にも出演。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AB%E3%81%94%E3%82%8A%E3%81%88_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
必見の名作です。皆さんご覧下さい。羊座に映画『にごりえ』のDVDあります。
女優・三崎千恵子さん死去
映画『男はつらいよ』シリーズのおばちゃん役の(このシリーズ全作品に出演)女優・三崎千恵子さんが13日死去した。ムーランルージュ新宿座での活動の後、1954年新藤兼人監督作品『どぶ』で映画デビュー。日本の名脇役として活躍した。
映画「エンディングノート」
今年の元旦に映画「エンディングノート」を鑑賞して来ました。その日のブログでも感想を書き込みました。
http://www.hitsuji.info/archives/1155
自分とKATZさんの感想をくらべてもそれほどの違いは感じないと思いましたが、羊座の常連倉中さんは面白い感想を自分のブログで述べています。こうも違うものかと感心してしまいますが、独自の倉中目線はとても面白く、店でも話題にしています。
作曲家 林光さん
http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201201060748.html
5日作曲家の林光さんが亡くなった。劇音楽や映画音楽での活躍を展開されていたが、新藤兼人監督作品といえば林光の音楽という位、印象に残る作品を残してくれた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%85%89#.E6.98.A0.E7.94.BB.E9.9F.B3.E6.A5.BD
大衆的で通俗感覚に通じる世界に成る音楽を聴かせた作品がかなりの部分を占めている。林の音楽の成り立ち、彼の作家性を感じさせる<人間の息遣い>を拠点に据えた設計。映画音楽作品に限らず、純音楽作品、声楽作品にも共通する林の個性だ。新藤も<人間臭さを赤裸々に表す映画>は得意とする。こういう映画を林が担当すると、作曲家の色が存分に引き出されてくる。率直にいえば、<はまる>のである。【日本映画音楽の巨星たちⅢより抜粋】
作品に触れる事で故人を偲びたいと思います。
鈴木清順監督「浪漫三部作」
「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」「夢二」浪漫三部作が全国の映画館で順次公開。楽しみです。
映画『怪談』
小林淳著『日本映画音楽の巨星たち』(ワイズ出版)を読んでいます。作曲家の早坂文雄、佐藤勝、武満徹等の日本映画音楽に多大に関わった面々の作品と人物像が詳しく書かれている1冊です。
今読んでいる部分は、映画『怪談』(1965年、東宝、小林正樹監督)の音響演出の箇所です。
公開時の日本での評判の内容はあまりよくなかった。小林の情熱、意欲、加えて撮影、美術、音楽・音響、照明、録音の出来栄えに賞賛を贈りつつ、劇映画としては失敗作に近い、という評価が大勢を占めた。「日本映画名作全集」風の出版物からも落とされている事例が目につく。ところが、近年、その評価に変化が訪れている。小林正樹の映画を再評価しようという動きも無縁ではないが、本作品においてはその第一の理由に、武満徹が行なった音楽効果・音響効果があげられている。【「日本映画音楽の巨星たちⅠ」より抜粋】
どなたか映画『怪談』の感想を寄せていただけませんか。
お正月映画
右岸の羊座も3回目のお正月を迎えました。本年もよろしくお願い致します。
今年の抱負は、時間を作って出来るだけ映画館通いをする事と、観ていない日本映画作品を1本でも多く鑑賞して再考をしていくことです。
早速「映画の日」の本日、桜井薬局セントラルホールで『エンディングノート』(2011年、日本、監督 砂田麻美)を鑑賞して来ました。この映画の鑑賞記を寄せて下さっているKATZさんのコメントも合わせてご紹介します。
http://eiga.com/movie/56519/critic/
【こんなお話】
2007年、東京。
【KATZの独断と偏見】
素晴らしい映画です。ガン告知を受けた父の最後の日までを、娘である監督が撮った作品です。会社命の父は、自身の死についても周到に段取りします。医師の説明を聞く様子もどこか仕事の打ち合わせのよう。映画の前半はユーモラスに描いていますが、
最後は、
【羊座のコメント】
ユーモアと温かさを持ち合わせた男性の最期をスッキリと描いてあり、悲しさと言うよりは幸福感に包まれた印象を持ちました。志半ばで人生を終える人、準備のうえ死を迎えられる人、様々な人生の終わり方がありますが、「逝く人」と「おくる人」すべての人が予習もかねて観て欲しい1本です。映画館は想像していたよりも若い世代と家族連れのお客さんが多く、鑑賞後に近親者で考えるきっかけになるといいのでは?と思いました。良い1年のスタートが切れました。
桜井薬局セントラルホール http://www.sakura-centralhall.jp/
KATZさんのおすすめ映画5
恋の罪(2011年、日本、園子温監督) http://www.koi-tumi.com/index.html
【こんなお話】
大都会の片隅。どしゃぶりの雨が降りしきる中、
(TBCみやぎ映画情報より転載)
【KATZの独断と偏見】
園子温ワールド全開です。園子温監督は『時効警察』
http://www.dongyu.co.jp/profile/ShionSono/
【羊座コメント】
羊座の常連の方たちの間でも東電OL事件は関心がとても高く、会話の中に度々登場する話題です。園子温監督の世界観でどのように描かれているのか、お正月に観てこようと思います。