KATZさんのお勧め映画

オレンジと太陽

オレンジと太陽(2010年、イギリス、106分、ジム・ローチ監督)

【こんなお話】
イギリス、ノッティンガムでソーシャルワーカーとして働くマーガレットはある日、見も知らぬ
女性シャーロットに「私が誰なのか調べて欲しい」と訴えられる。幼い頃ノッティンガムの施設
にいた彼女は、4歳のときにたくさんの子供達とともに、船でオーストラリアに送られ、自分の
生まれも母親の居場所も分からないという。最初はその話を信じられなかったマーガレットだが、ある出来事を契機に調査を始め…(TBCみやぎ映画情報より転載)

【KATZの独断と偏見】
イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の息子ジム・ローチの、長編劇映画初監督作品です。イギリスで強制的な児童移民があったとは、この映画を観るまで知りませんでした。ショッキングなテーマですが、不正義を告発しようという映画ではありません。抑制の効いた演出、巧みな脚本、説得力のある演技、メリハリの効いた映像、細部まで目の行き届いた映画作りは、静かな、しかし、圧倒的なパワーで観客に問いかけてきます。登場人物それぞれの心の深淵に迫ります。「人間を撮る」という言葉がぴったりな映画です。また一人、目が離せない監督が誕生しました。

http://www.sakura-centralhall.jp/joeichu.html (桜井薬局セントラルホール)

 

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