27日(日)午後2時から右岸の羊座では、作家・井上光晴没後20年にあわせてドキュメンタリー映画『全身小説家』(1994年、日本、157分、原一男監督)を上映いたします。
その映画のタイトルをまねたのだと思いますが、Eテレ アーカイブスでは『全身漫画家〜真説・赤塚不二夫論〜』(89分 2009年3月9日放送、第26回ATP賞ドキュメンタリー部門優秀賞作品)なる番組があったのですね。昨日、KATZさんが録画したものを持って来て来れました。藤子不二雄A、タモリ、唐十郎、篠原勝之、若松孝二、荒木経惟などの証言で綴られた赤塚不二夫論。とても面白く拝見しました。羊座では以前から想いを馳せて『ギャグゲリラ・バカ田大ギャグ祭』(77年9月10日→18日・東横劇場)のチラシを額装して飾っています。赤塚不二夫作、松浦竹夫演出、出演は由利徹、小松政夫、タモリ、なぎらけんいち、佐藤B作、三上寛、友川かずき、中島葵、児島美ゆき、東京ヴォードヴィルショーなどもっとたくさんの出演者が記されているモノです。このチラシを眺める度に、その時代の層の厚さと濃さが伝わってくるように感じていましたが、今回の『全身漫画家』をみてコメディアン、劇作家、芸術家、写真家、映画監督等のジャンルを超えた深いつながりと相乗効果がこの時代には存在していたのだろうと見て実感しました。羨ましい限りです。