明日24日は、『山猫』(ルキーノ・ヴィスコンティ監督、1963年、イタリア・フランス合作映画)を取り上げます。第16回カンヌ国際映画祭パルム・ドールを獲得、国際的な評価を確立した傑作であるが、全世界での配給権を持つ20世紀フォックスから、「長すぎる」とのクレームを受け、シドニー・ポラック監修で161分の「英語国際版」が作成され、世界各国で主に短縮版が公開された(日本でも1964年1月に国際版が公開)。ヴィスコンティ没後の1981年に、イタリア語オリジナル版(185分)が公開された(日本では当時の岩波ホールで同年12月に上映)。