12日(土)に行われた映画『阪神大震災 再生の日々を生きる』上映会終了しました。当初予定していなかった青池監督も石巻から再び登場。上映後に語らいました。時系列にそっての2時間36分、神戸市長田区野田北部鷹取地区の「野田北部まちづくり協議会」の活動を中心にその歳月を追ったドキュメンタリー作品でした。震災前から住環境の改善に取り組んでいたまちづくり協議会は、震災後に復興対策本部を立ち上げ、住民と専門家、行政がじっくりと議論を重ね、生活の再建とコミュミティの再生を試行錯誤しながら作り上げて行く姿が丁寧に映されていました。上映会には今回の震災で多大な被害を受けた地域の方も参加していたので、上映後に感想をたずねると「今の自分たちと全く同じ状況。これからの生活に重要な話しばかりだった。」と感慨深げでした。
地域をつくるとは?コミュニティ再生とは?それに伴う住民の意識は?など今後の自分たちにヒントをあたえてくれる映画の内容だった様に思います。地域再生には住民自身が主体となって前に進む事と根気が必要で、想像以上の時間がかかるという事もあらためて感じさせられました。
「この震災は百年に一度の不幸だが、それは、わたしたち自身がまちづくりをする、百年に一度のチャンスでもある。」―阪神大震災・被災地住民の言葉。
http://www.h5.dion.ne.jp/~vhanshin/column.html
監督の鷹取の人びとへ向ける暖かい眼差しが感じられる作品でした。上映する事が出来てとても嬉しく思っています。